カブスがブライアント放出で求める対価は「ジョークのようだ」

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2015年に新人王、翌2016年にMVPを受賞したスター三塁手、クリス・ブライアントの放出を検討しているカブスだが、カブスが求めるレベルの交換要員を用意できるチームはないと見られている。ある球団でGMを務めていたことのある人物は、NBCスポーツのデービッド・カプランに対して「カブスがブライアントの対価として求めているものはジョークのようだ」と発言。「そんな対価を用意するチームが現れる可能性はない。ノーチャンスだ」とトレード成立の可能性を否定した。

カプランは、GM経験がある人物から聞いた話として、カブスがブライアント放出の対価としてグレイバー・トーレス(ヤンキース)のような才能豊かな若手メジャーリーガー、もしくはトーレス級の才能を秘めたメジャー昇格が近い若手有望株を求めていることを伝えている。その人物は、カブス側のこの要求を「ジョークのようだ」と表現したという。

2015年に打率.275、26本塁打、99打点、OPS.858の好成績で新人王に輝いたブライアントは、翌2016年に打率.292、39本塁打、102打点、OPS.939をマークしてMVPに選出。2017年も打率.295、29本塁打、73打点を記録し、OPS.946は自己ベストの数字だった。

しかし、2018年は左肩の炎症による2度の故障者リスト入りがあり、打率.272、13本塁打、52打点、OPS.834と低迷。昨季は147試合に出場して打率.282、31本塁打、77打点、OPS.903と盛り返したが、メジャー2年目までの順調すぎるほどの成長と活躍を考えると、物足りないシーズンが続いていると言わざるを得ない。

ある球団首脳は「ブライアントのことは好きだけど、年俸3000万ドル以上を払いたくなるような選手ではない」と語る。スーパースターになり切れないでいるブライアントに対して、カブスの法外な要求に見合う対価を差し出すチームが現れるとは考えにくい。カブスが要求のレベルを引き下げない限り、ブライアントはこのままカブスの一員として今季の開幕を迎えることになるだろう。