最多は阪神&広島の8人、育成で抱えるのも“トレンド”に…12球団助っ人陣容【セ編】

今季から阪神に加入するジャスティン・ボーア(左)とジェリー・サンズ【写真:Getty Images】

育成含めれば、巨人、DeNA、広島、中日が9人となる

 五輪イヤーとなる2020年が幕を開け、12球団のキャンプインまで残り2週間ほどとなった。各球団の補強もほぼ終了し、今季に向けた選手編成はほぼ固まったと見ていいだろう。

 ペナントレースでの浮沈に大きく影響するであろう助っ人たち。そこでここではセパ12球団の外国人事情、構成がどうなったか、おさらいしてみよう。

 今回はセ・リーグだ。

【巨人】5人(育成含め9人)
○残留
ルビー・デラロサ投手
C.C.メルセデス投手
レイミン・ラモス投手(育成)
イスラエル・モタ外野手(育成)
○新加入
アンヘル・サンチェス投手(韓国SK)
チアゴ・ビエイラ投手(ホワイトソックス)
ヘラルド・パーラ外野手(ナショナルズ)
ナティーノ・ディプラン投手(育成)
エスタミー・ウレーニャ内野手(育成)

【DeNA】6人(育成含め9人)
○残留
スペンサー・パットン投手
エドウィン・エスコバー投手
ホセ・ロペス内野手
ネフタリ・ソト内野手
レミー・コルデロ投手(育成)
○新加入
マイケル・ピープルズ投手(インディアンス3A)
タイラー・オースティン内野手(ブルワーズ3A)
ジョフレック・ディアス投手(育成)
フレンディー・デラロサ内野手(育成)

【阪神】8人
○残留
オネルキ・ガルシア投手
呂彦青投手
ジェフリー・マルテ内野手
○新加入
ジョン・エドワーズ投手(インディアンス)
ジョー・ガンケル投手(マーリンズ3A)
ロベルト・スアレス投手(ソフトバンク)
ジャスティン・ボーア内野手(エンゼルス)
ジェリー・サンズ外野手(韓国キウム)

【広島】8人(育成含め9人)
○残留
クリス・ジョンソン投手
ヘロニモ・フランスア投手
エマイリン・モンティージャ投手
アレハンドロ・メヒア内野手
サビエル・バティスタ外野手
アルフレッド・メナ投手(育成)
○新加入
DJ・ジョンソン投手(ロッキーズ)
テイラー・スコット投手(オリオールズ)
ホセ・ピレラ外野手(フィリーズ)

【中日】5人(育成含め9人)
○残留
エンニー・ロメロ投手
ライデル・マルティネス投手
ダヤン・ビシエド内野手
ソイロ・アルモンテ外野手
サンディ・ブリトー投手(育成)
アリエル・マルティネス捕手(育成)
○新加入
ルイス・ゴンサレス投手(オリオールズ3A)
モイセ・シエラ外野手(育成)
ヤリエル・ロドリゲス投手(育成)

【ヤクルト】5人
○残留
スコット・マクガフ投手
アルバート・スアレス投手
○新加入
マット・クック投手(ダイヤモンドバックス)
ガブリエル・イノーア投手(オリオールズ)
アルシデス・エスコバー内野手(ホワイトソックス)

広島の8人には出場停止処分を科され、保留者名簿に記載されているバティスタも

 セ・リーグで最多の助っ人を抱えるのは阪神と広島の8人だ。阪神は今オフにエドワーズやボーア、サンズら大量5人の助っ人を獲得。残留したガルシアやマルテらとともに助っ人勢も枠を争う競争に身を置くことに。4人の外国人枠をどう使うか、矢野燿大監督の采配にも注目だ。

 広島はDJ・ジョンソン、スコット、ピレラの3選手を新たに補強。残留となったクリス・ジョンソンやフランスアらとともに佐々岡新監督がいかに起用するか。禁止薬物の使用により出場停止処分を科されたバティスタは契約保留者名簿に入っており、今後の動向から目が離せない。

 昨季セ・リーグを制した巨人は5人の助っ人を抱える。野手はパーラの1人だけで、残る3枠を4人の投手陣で競うことになる。2位だったDeNAは6選手。パットン、エスコバー、ロペス、ソトと実績十分の残留組に、新たに先発候補のピープルズ、大砲候補のオースティンを加えた。こちらもどう外国人枠を使うか、ラミレス監督の手腕が問われる。

 中日とヤクルトも5選手ずつを抱える。中日はロメロ、R.マルティネス、ビシエド、アルモンテが残留。ロドリゲスが退団となったのは痛いが、代役候補としてゴンサレスが加入した。ヤクルトはメジャー通算1437試合出場のアルシデス・エスコバーが加入。投手4人をいかに枠の中で使うことになるだろうか。

 こう見ると、各球団4人の外国人枠に対して、支配下でも5人以上の外国人を抱えている。パ・リーグを見ても、それは同様で12球団全てが枠を超える外国人を抱えることがNPB球界では“常識”となってきたようだ。(Full-Count編集部)

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