全国高校ラグビーV 桐蔭選手が活躍報告

第99回全国高校ラグビー大会優勝の報告に訪れた桐蔭フィフティーンら=横浜市中区の横浜メディア・ビジネスセンター

 第99回全国高校ラグビー大会で、初の単独優勝を果たした桐蔭学園フィフティーンらが17日、横浜市中区の神奈川新聞社を訪問し、大阪・花園ラグビー場での活躍を報告した。

 神奈川勢の全国制覇は戦後5度目。桐蔭は東福岡と両校優勝した第90回大会以来となる栄冠をつかみ、全国選抜大会と全国7人制大会を合わせ「高校3冠」を達成した。

 前回大会は準優勝で、今大会は優勝候補筆頭として花園に乗り込んだ。準々決勝で大阪桐蔭に前々回、前回の雪辱を果たすと、準決勝では栄冠を分かち合った東福岡に完勝。決勝の御所実(奈良)戦では前半3─14と劣勢に回ったが、ロック青木、FB秋浜の連続トライで逆転し、23─14で令和初の高校王者となった。

 主将の伊藤大祐(3年)は「チームの心を一つに、一つ一つのプレーに心を込め、一心不乱に戦ったことが優勝につながった。ようやく優勝した実感をしたので、支えてくれた人たちに感謝したい」とあいさつ。藤原秀之監督(52)は「(単独優勝したことで)優勝旗やカップを初めて全て持ち帰ることができた。(3冠の)偉業を成し遂げ、ラグビー界が盛り上がったことがうれしい。また挑戦をしたい」と喜びを語った。

 神奈川新聞の並木裕之社長は「昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)が盛り上がった余韻の中で、県民に競技への理解を深め関心を高める優勝となった。ぜひ連覇を目指してほしい」と激励した。

 桐蔭フィフティーンらは同日、県庁や横浜市役所なども訪れ、黒岩祐治知事や林文子市長らに優勝報告をした。

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