長崎県勢は3種目で代表権 全九州高校選抜フェンシング

(上)【女子サーブル3位決定戦、諫早商―大分豊府】諫早商の平野(右)がポイントを奪う、(下)【男子サーブル敗者復活1回戦、宮崎南―長崎工】果敢に攻める長崎工の江村

 フェンシングの第36回全九州高校選抜大会兼第44回全国高校選抜大会九州地区予選最終日は19日、諫早市小野体育館で男女のエペとサーブルが行われ、長崎県勢はサーブルで女子の諫早商が3位に入り、第1日のフルーレと合わせて2種目で全国大会(各種目4枠=3月20~22日・宮城)の出場権を手にした。
 女子サーブルの諫早商は初戦で開新(熊本)に快勝。準決勝で鹿児島南に敗れて敗者復活戦に回ったが、3位決定戦で大分豊府を45-35で下した。
 第1日のフルーレで全国切符を獲得していた男子の長崎工も、サーブルで九州突破を狙ったが、敗者復活1回戦で宮崎南に41-45で惜敗した。

 ■長崎県勢3種目 代表権

 地元開催の九州地区予選に臨んだ長崎県勢は、女子の諫早商がフルーレ、サーブルで3位、男子の長崎工がフルーレで4位に入り、計3種目で代表権を獲得した。諫早商の2種目突破に貢献した2年生の木村は「現状では満足の結果。みんなで雰囲気よく戦えた」と笑顔を見せた。
 諫早商はフルーレで競う昨夏の南部九州インターハイ団体で8強入り。今大会のフルーレは、全国8強を経験した2年生の平野、木村、宮嵜らの総合力で接戦を勝ち抜いた。本番前の約1週間で準備したサーブルも、平野、木村に加え、1年生の大島が健闘。主将の平野は「先輩たちと達成した昨夏の成績に続きたい」と約2カ月後の春舞台を見据えた。
 長崎工はサーブルこそ悔しい結果となったが、夏につながるフルーレで全国切符を確保。2種目とも主力を担った2年生の江村は「全国選抜も気持ちで負けずに挑戦したい」と意気込んでいた。

© 株式会社長崎新聞社