ロッキーズ・ストーリー 調停回避して2年2750万ドルで合意へ

日本時間1月25日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドとジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、ロッキーズは正遊撃手のトレバー・ストーリーとの複数年契約が成立間近となっているようだ。ESPNのジェフ・パッサンは、今回の契約が総額2750万ドルの2年契約であることを伝えており、パッサンが報じたとおりであれば、ストーリーがフリーエージェントとなる前の年俸調停期間の最終2年をカバーする形となる。

現在27歳のストーリーはメジャー4年目の昨季、145試合に出場して打率.294、35本塁打、85打点、23盗塁、OPS.917の好成績をマーク。2年連続でオールスター・ゲームに選出され、シルバースラッガー賞も2年連続で受賞した。今季は年俸調停期間の2年目となり、ストーリーが年俸1150万ドルを希望したのに対し、ロッキーズは年俸1075万ドルを提示。希望額には75万ドルの乖離があったが、年俸調停を回避して複数年契約を結ぶことで合意に達したようだ。

2016年に開幕戦で2本塁打、開幕から4試合連発、開幕6試合で7本塁打という華々しいメジャーデビューを飾ったストーリーは、この年97試合に出場して打率.272、27本塁打、72打点、8盗塁、OPS.909を記録。翌2017年は145試合に出場して初めて規定打席に到達するも、打率.239、24本塁打、82打点、7盗塁、OPS.765と成績を落とした。しかし、メジャー3年目の2018年に157試合で打率.291、37本塁打、108打点、27盗塁、OPS.914という素晴らしい成績をマーク。オールスター・ゲームに初選出されたほか、シルバースラッガー賞も初受賞し、スター遊撃手の仲間入りを果たした。

今回の2年契約は、年俸調停期間の最終2年をカバーするものであり、ストーリーがフリーエージェントとなるのは2021年シーズン終了後で変わらない。同僚のスター三塁手、ノーラン・アレナードも2021年シーズン終了後にオプトアウトが可能。ロッキーズの顔とも言える三遊間のスター選手2名が同時にチームを去る可能性もあり、このピンチにロッキーズがどう対応するか注目が集まりそうだ。

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