SBKポルティマオテストがスタート。ドゥカティのレディングが1度しか走っていないコースで初日最速

 1月26日、スーパーバイク世界選手権(SBK)の2020年シーズンに向けた2回目のテストがポルトガルのポルティマオ(アウトドローモ・ド・アルガルベ)でスタートした。初日はスコット・レディング(ARUBA.IT Racing – Ducati)がトップタイムをマークしている。

 へレステストから4日後に行われたポルティマオテストには、Team HRC、ARUBA.IT Racing – Ducati、PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM、BMW Motorrad WorldSBK Team、GRT Yamaha WorldSBK Junior Team、Ten Kate Racing Yamaha、BARNI Racing Team、Motocorsa Racing、Team GoEleven Ducati、Kawasaki Puccetti Racing、Brixx Performance Ducati、Nuova M2 Racingの12チームが参加している。

 このポルティマオテストでは、多くのチームが2台のマシンを持ち込んで走行を行った。レディングは、1度しか走ったことがないポルティマオでリヤグリップを得るためのテストを実施。2台のドゥカティ・パニガーレV4 Rで合計90周を走り、2台目のマシンで1分41秒179を記録して初日を最速で終えた。

ロリス・バズ(Ten Kate Racing Yamaha)

 2番手につけたのはロリス・バズ(Ten Kate Racing Yamaha)。バズは2019年型と2020年型のヤマハYZF-R1でさまざまなパーツのテストを行い、昼頃にリーダーボードのトップに立っていた。しかし、終盤でレディングに逆転され、1分41秒752で初日を2番手で終えた。

 3番手は1分41秒881を記録したトプラク・ラズガットリオグル(PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM)、4番手は1分42秒057を記録したマイケル・ファン・デル・マーク(PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM)が続いた。PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAMは、バイクのバランス調整をメインにテストを実施。ラズガットリオグルがシャシーバランスのテストに取り組み、ファン・デル・マークがタイヤをよりスムーズに扱うためのテストに取り組んだという。

トプラク・ラズガットリオグル(PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM)

 BMW Motorrad WorldSBK Teamは、ユージン・ラバティがエンジンに関するテストをするも、13時30分ごろに3コーナーでエンジントラブルが発生してしまう。一方、チームメイトのトム・サイクスはシャシーと電子制御のテストを行っていた。タイムはラバティが1分42秒661で7番手、サイクスが1分42秒740で9番手となっている。

トム・サイクス(BMW Motorrad WorldSBK Team)

 Team HRCは、ヘレステストに続き新型CBR1000RRの基本セットアップを探すテストを行っていたという。レオン・ハスラムは1分42秒967で12番手、アルバロ・バウティスタは1分43秒662をマークして19番手で初日を終えた。

レオン・ハスラム(Team HRC)

 レディングのチームメイト、チャズ・デイビス(ARUBA.IT Racing – Ducati)は、ヘレステストで多くを学べなかったことを認め、ポルティマオテストに挑んだ。デイビスは1日を通して徐々に改善し、最終的には1分42秒749を記録して7番手となっている。

チャズ・デイビス(ARUBA.IT Racing – Ducati)

 SBKポルティマオテスト初日の非公式タイム結果は以下の通り。

■SBKポルティマオテスト初日 非公式タイム結果(編集部計)

Pos. No Rider Team/Machine Time Laps

1 45 S.レディング ARUBA.IT Racing – Ducati 2(ドゥカティ パニガーレV4 R) 1’41.179 74 Laps

2 76 L.バズ Ten Kate Racing Yamaha 2(ヤマハYZF-R1) 1’41.752 31 Laps

3 54 T.ラズガットリオグル PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM 1(ヤマハYZF-R1) 1’41.881 71 Laps

4 60 M.ファン・デル・マーク PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM 2(ヤマハYZF-R1) 1’42.057 23 Laps

5 45 S.レディング ARUBA.IT Racing – Ducati 1(ドゥカティ パニガーレV4 R) 1’42.563 16 Laps

6 60 M.ファン・デル・マーク PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM 1(ヤマハYZF-R1) 1’42.605 35 Laps

7 50 E.ラバティ BMW Motorrad WorldSBK Team 1(BMW S1000RR) 1’42.661 7 Laps

8 76 L.バズ Ten Kate Racing Yamaha 1(ヤマハYZF-R1) 1’42.677 37 Laps

9 66 T.サイクス BMW Motorrad WorldSBK Team 2(BMW S1000RR) 1’42.740 51 Laps

10 7 C.デイビス ARUBA.IT Racing – Ducati 1(ドゥカティ パニガーレV4 R) 1’42.749 32 Laps

11 11 S.コルテセ Barni Racing Team(ドゥカティ パニガーレV4 R) 1’42.936 4 Laps

12 91 L.ハスラム Team HRC(ホンダCBR1000RR) 1’42.967 23 Laps

13 31 G.ガーロフ GRT Yamaha WorldSBK Junior Team(ヤマハYZF-R1) 1’43.031 83 Laps

14 11 S.コルテセ Barni Racing Team 2(ドゥカティ パニガーレV4 R) 1’43.170 31 Laps

15 21 M.ルーベン・リナルディ Team GOELEVEN(ドゥカティ パニガーレV4 R) 1’43.218 62 Laps

16 36 L.メルカド Motocorsa Racing(ドゥカティ パニガーレV4 R) 1’43.343 63 Laps

17 12 X.フォレズ Kawasaki Puccetti Racing (カワサキZX-10RR) 1’43.490 47 Laps

18 64 F.カリカスロ GRT Yamaha WorldSBK Junior Team(ヤマハYZF-R1) 1’43.533 75 Laps

19 19 A.バウティスタ Team HRC(ホンダCBR1000RR) 1’43.662 50 Laps

20 20 S.バリエ Brixx Performance(ドゥカティ パニガーレV4 R) 1’44.016 58 Laps

21 23 C.ポンソン Nuova M2 Racing(アプリリアRSV4) 1’44.035 75 Laps

22 2 E.ラバティ BMW Motorrad WorldSBK Team 2(BMW S1000RR) 1’44.046 30 Laps

23 7 C.デイビス ARUBA.IT Racing – Ducati 2(ドゥカティ パニガーレV4 R) 1’44.059 27 Laps

24 66 T.サイクス BMW Motorrad WorldSBK Team 1(BMW S1000RR) 1’44.067 7 Laps

25 12 X.フォレズ Kawasaki Puccetti Racing 2(カワサキZX-10RR) 1’44.295 8 Laps

32 54 T.ラズガットリオグル PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM 2(ヤマハYZF-R1) 1’46.750 5 Laps

© 株式会社三栄