対馬市が観光クーポン発券 2月3日から1万8000冊 最大6000円お得、宿泊や飲食に

 日韓関係の悪化に伴う韓国人観光客の急減を受け、対馬市は島内に宿泊する観光客を対象に、1冊5千円の券を2千円で買える「対馬観光クーポン」を2月3日から島内で販売する。差額の3千円を市が助成する。1万8千冊分を販売する予定。
 クーポンは千円券の5枚つづりの冊子。島内の宿泊・飲食施設やバス・タクシー、レンタカーで使える。島内に1泊以上する人が1泊につき1冊購入でき、2泊以上する場合の購入数は2冊まで。市民や国境離島島民割引カードの利用者は対象外となる。
 販売場所は、対馬空港(美津島町)、厳原港国内ターミナル(厳原町)、比田勝港国際ターミナル(上対馬町)など。クーポン券の使用期間は4月30日まで。
 市は関連事業費6千万円を含む本年度一般会計補正予算案を28日開会の臨時市議会に提案する。事業費は過疎債の起債で補う予定で、市長が1月10日付で専決処分した。
 市観光商工課は「観光閑散期の2、3月に誘客しようと企画した。冬に旬を迎える海の幸を味わったり、島内に点在している史跡めぐりに使ったりして活用してほしい」としている。

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