石木ダム 本体掘削着工へ 長崎県が8億円 新年度予算

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 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、県が新年度、ダム本体建設予定地の掘削工事に着手する方針を固めたことが5日、分かった。新年度一般会計当初予算案に、基礎掘削工費や地質調査費など計約8億円を盛り込む見通し。
 県は2025年度のダム完成を目指す計画を示しているが、住民が反対し膠着(こうちゃく)状態にある。本体工事費の予算計上で、反対住民がさらに反発するのは必至だ。
 基礎掘削はダムの基礎となる地盤を露出させるため、ダム本体の底や側面に当たる土地を掘削する工程。石木ダムの本体建設予定地に民家はない。
 石木ダムは反対派の座り込みなどで工事が遅れ、県は昨年、完成目標を22年度から3年遅らせる方針を決めた。県は工期変更を受け、20年度には本格的に本体工事に着手したい考えを示していた。
 石木ダムは川棚町の治水と佐世保市の利水が目的。総事業費は285億円。県と同市は昨年9月、反対住民13世帯の宅地を含む建設に必要な全ての未買収地約12万平方メートルの権利を取得し、11月に全ての土地の明け渡し期限を迎えたが、住民は今も生活を続けている。