FFG傘下「iBankマーケティング」 オンラインストア開設 「エンニチ」始動 県内から4社出店

空間用アロマミスト「聖夜のしずく」(写真はいずれもiBankマーケティング提供)

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)傘下のiBankマーケティング(福岡市)は、地域の魅力的な商品を販売するオンラインストア「エンニチ」を開設した。地域総合商社事業の一環で、長崎県企業を含む九州北部の13社計69商品でスタートし、随時追加する。
 県内の出店企業は開設時点で4社。クリーン・マット(長崎市)が企画・開発し製造する空間用アロマミスト「聖夜のしずく」は、初めてのネット販売になる。これまで長崎市内数カ所で販売していたが、サイトを通じ市外の人も購入できるようになる。スワン(同)は五島列島産つばき油を配合した洗濯洗剤・柔軟剤「ツバキスト」など、一般社団法人日本未来農業研究会(同)は佐世保市鹿町町産の棚田米「九十九(つくも)雫(しずく)」、アイユー(東彼波佐見町)は波佐見焼の皿やマグカップなどを出品している。
 サイトでは、生産者が商品を開発した背景や思いなども取り上げる。iBankマーケティングが手掛けるスマートフォンアプリなどを通じてサイトへの誘客を図る。
 地域総合商社事業には、エンニチという“売り場”のほか、デザイナーの紹介といったブランディングの支援、商品開発の資金調達やテストマーケティングに活用できるクラウドファンディングなどがある。担当者は「ニーズに応じた支援を行い、地場企業の収益拡大につなげたい」としている。

棚田米「九十九雫」
五島列島産つばき油配合洗剤・柔軟剤「ツバキスト」
波佐見焼「重宝皿」

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