ピレリ、18インチタイヤのテストスケジュールを発表。10月にはハースF1が鈴鹿で実施

 F1にタイヤを供給するピレリは、2021年の18インチタイヤの導入に向けて、2020年のテストスケジュールを発表した。鈴鹿サーキットでのテストを含め、今年は全10回のテストが予定されている。

 現在F1で使用されているタイヤのホイール径は13インチだが、2021年に導入される新しい技術レギュレーションに則って、タイヤのホイールは18インチに変更される。新しいタイヤの導入に向けて、ピレリはすでにテストを始めている。

 2019年にはメルセデス、マクラーレン、ルノーがテストを行った。その際、シャシーは2018年型のマシンを基にしたテストカーを使用したが、2020年は“ミュールカー”と呼ばれるプロトタイプのマシンを使用することになっている。

 2020年最初のテストは2月8日(土)にスペインのヘレスで行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールが担当し、130周を走ったという。

 すでに終了した8日のテストを含めて、2020年のテストは10回予定されており、内訳はドライコンデイションが7回、ウエットコンディションが3回となっている。10月の第18戦日本GPの後には、10月13〜14日の2日間の日程でハースF1チームが鈴鹿サーキットでテストを行う予定だ。

 なおFIA-F2では、F1に先立って2020年シーズンより18インチタイヤが導入される。2019年のF1第14戦イタリアGPでは、元F1ドライバーのジャン・アレジが18インチタイヤを履いたF2マシンでデモランを行った。

2019年F1第14戦イタリアGP ジャン・アレジが18インチタイヤを装着したF2マシンをデモラン

■2020年 18インチタイヤ テストスケジュール

Track Condition Date Teams

ヘレス ドライ 2月8日 フェラーリ

フィオラノ ウエット 3月5日 フェラーリ

バーレーン ドライ 3月24〜25日 ルノー(24日)/メルセデス(25日)

バルセロナ ドライ 5月12〜13日 レッドブル、アルファロメオ、ルノー(12日)/レッドブル、アルファロメオ(13日)

ポール・リカール ウエット 5月26〜17日 レッドブル

レッドブルリンク ドライ 7月7〜8日 アルファタウリ

シルバーストン ドライ 7月21〜22日 レーシングポイント、ウイリアムズ、マクラーレン (21日)/レーシングポイント、ウイリアムズ(22日)

ポール・リカール ドライ 9月8〜9日 マクラーレン (8日)/メルセデス、フェラーリ(9日)

ポール・リカール ウエット 9月10〜11日 メルセデス

鈴鹿 ドライ 10月13〜14日 ハース

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