障害者へ適切なサポートを 三菱電機長崎製作所でセミナー

視覚障害があるとの想定で座席まで案内する方法を学ぶ社員ら=時津町浜田郷、三菱電機長崎製作所

 三菱電機は7日、心のバリアフリーなどについて学ぶ「Going Up セミナー」を西彼時津町の長崎製作所で開催。従業員約40人が受講し、多様性について理解を深めた。
 同社は東京五輪・パラリンピックのオフィシャルパートナーで、障害者スポーツの普及啓発などに取り組んでいる。大会に向け、障害者や高齢者への適切なサポート方法を身に付けてもらおうと、全国の40事業所で順次セミナーを開いている。同製作所は23カ所目。
 コンサルティング会社ミライロ(大阪市)の社員で、自らも上肢機能障害がある福田哲也さんが講師を務め、受講者同士で互いの異なる点を探したり、視覚障害のある人を座席に案内する練習をしたりした。
 福田さんは「障害は人ではなく社会にある」と話し、「『お手伝いできることはありますか』と声を掛け、時には見守ることも一つのサポート」などと語った。

© 株式会社長崎新聞社