4位西彼・西海を射程に捉え 対馬、諫早 上位うかがう 第69回郡市対抗県下一周駅伝大会第2日

上位進出が見えてきた対馬と諫早。対馬の9区扇(日本文理大、右)、諫早の7区原田(順大)は区間賞でチームをけん引した=県内各地

 累計で対馬が5位、諫早は6位と好位置をキープ。対馬は史上初、諫早も4年ぶりの4位以内を視野に入れ、勝負の最終日を迎える。
 第1日6位で滑り出した対馬は、第2日も日間4位と好レースを展開。累計4位の西彼・西海にわずか36秒差と迫った。この日は、瓊浦高時代に主将として都大路を走った9区扇(日本文理大)が区間賞の力走。今春就職するため、競技生活はこの大会が一区切りとなるが「好きな陸上を続けてこられてよかった。最終日も頑張りたい」と息を整えた。
 神奈川大時代に箱根駅伝にエントリーした阿比留(陸自対馬)が昨年地元に戻り、一般の練習が活気づいた。最終日は大会最長の1区にそのエースを起用。田中総監督(対馬市役所)は「意地を見せてもらいたい」と期待を寄せる。
 6位の諫早も、最終日を残して4位西彼・西海を射程に捉えている。勢いをつけたのが箱根ランナーの7区原田(順大)だった。現在、母校の喜々津中で教育実習に励む21歳は、教え子からプレゼントされた寄せ書き入りの鉢巻きをして出走。7区で今大会チーム初の区間賞を獲得した。
 最終日は同じく正月の箱根駅伝で2区を走った金丸(筑波大)を中学生につなぐ6区に投入。原田も難所の17区を走り、さらにジュニア勢も充実している。倉橋総監督(小野中教)は「一般選手が盛り上げてくれて、上位が見えてきた。頑張ってもらいたい」とさらなる奮起を促した。

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