履歴書の最寄り駅や通勤時間の書き方!採用担当者はここを見ている!

履歴書の項目に最寄り駅や通勤時間を記入する項目がある場合、どのくらいの距離であれば「最寄り駅」と書いていいのか、通勤時間はどう計算するのか悩んでしまうかもしれません。一般的な書き方と違っていたら、誤解を招く可能性があります。

この記事では、履歴書の最寄り駅や通勤時間の書き方を紹介すると共に、採用担当者はどういったところを見ているのか解説していきます。最寄り駅や通勤時間の書き方に悩んでいる方は参考にしてください。

履歴書の最寄り駅の書き方

あなたの自宅から一番近い駅はどこですか? 近い駅がいくつかある、最寄り駅までが遠いなど、書くのに迷う場合も多いでしょう。また、最寄り駅がない場合、どう書けばいいのでしょうか。履歴書の「最寄り駅」の書き方をご紹介していきます。

基本は自宅から一番近い駅を書く

履歴書の最寄り駅は基本的に自宅から一番近い駅を書きましょう。採用担当者は最寄り駅から交通の便が良いのか、自宅から会社までどれくれい時間がかかるのかを予測することができます。最寄り駅を書く際は、駅名だけを書くのではなく、路線も書くことを忘れないでください。例えば、JR中央本線を使うのであれば「JR中央本線〇〇駅」と書きましょう。

複数の最寄り駅がある場合

自宅周辺に複数の最寄り駅がある場合、会社まで最短で到着する駅を書きましょう。例えば、A駅から会社までは30分、B駅から会社までは35分の場合、A駅が最寄り駅となります。B駅の方が混雑していないからといって、通勤時間がかかってしまうB駅を最寄り駅にしてはいけません。

最寄り駅が分かればおおよその通勤時間がわかります。最寄り駅が最短ルートでないことが分かると、履歴書にうそを書いていると思われ、評価が下がってしまうかもしれません。実際に電車に乗る、もしくはGoogleMapなどで会社までの時間を算出してみるといいでしょう。

バスや歩きを利用して最寄り駅に行く場合

自宅周辺に最寄り駅がなく、バスを利用する人もいるでしょう。その場合、履歴書の空白に「最寄りのバス停は〇〇」と記入しておきましょう。また、通勤中の災害やトラブルに巻き込まれたときのことを考えて、企業もあなたの通勤内容を知っておく必要があります。同時に、「ここまで細かいところまで連絡してくれるのか。」と好印象を持たれるかもしれません。

最寄り駅まで30分以上歩く場合は通勤時間の枠に「最寄り駅まで徒歩30分」と書くと分かりやすいでしょう。また、原動付自転車や自転車をお持ちの方は、最寄り駅までの移動手段を書きましょう。

最寄り駅がない場合

近くに最寄り駅がない場合でも、履歴書の欄を空欄にしてはいけません。必ず、最寄り駅は書きましょう。もし、駅を利用するつもりがなくても徒歩や自転車で最短で最寄り駅まで行ける時間を記入します。

例えば、最寄り駅の空白に「最寄り駅まで自転車で約15分」など、どの交通手段を使ってどれくらいかかるのかを書きましょう。車やバイクで通勤したいかもしれませんが、履歴書には「車通勤希望」などとは書かない方がいいでしょう。企業によっては通勤を公共交通機関のみとしているところもあるので、車・バイク通勤を希望する場合は面接時に問い合わせてみるといいでしょう。

勤務地が複数ある場合

企業によっては支店・支社など勤務地が複数ある場合があります。この時は、あらかじめ希望する支店・支社に絞って最短で到着する最寄り駅を書きましょう。その場合、空白に「希望勤務地:〇〇支店」と書いておくと、面接時にスムーズに希望勤務地を伝えることができるでしょう。

採用後に引っ越す場合

採用された場合は会社の近くに住もうと考えている場合、「ー時間ー分」というふうに横線を引きましょう。また、「採用が決まりましたら、通勤時間30分以内の〇〇に転居予定です」というふうに、何分以内にどのあたりに転居する予定なのかを具体的に書いておくと採用担当者も理解しやすいでしょう。

履歴書の通勤時間の書き方

最寄り駅と同じ欄、もしくはすぐ近くに通勤時間を書く項目があります。通勤時間の書き方についてご紹介していきます。

家から会社までの時間を書く

通勤時間は、自宅から出発して会社に着くまでの時間のことを指します。電車の待ち時間や移動時間も通勤時間に含みます。「通勤時間=電車に乗っている時間」と勘違いしている方もいるので注意しましょう。

会社までの最短ルートで計算する

最寄り駅の説明でもお話ししましたが、通勤時間は会社までの最短ルートで計算しましょう。

例えば、JRで「快速列車」よりも「普通列車」の方が混んでいないからと、普通列車に乗った時間を通勤時間にすることはNGです。特急料金など、余分にお金がかかってしまう手段以外は除外して、少しでも早く会社に着くルートを算出しましょう。

時間は5分単位で書く

通勤時間は5分単位で書くようにしましょう。もし通勤時間が43分であれば「45分」、32分であれば「30分」と四捨五入して記入してください。また、履歴書に「時間」「分」とあらかじめ書かれている場合、1時間かからない場合は「0時間」と書きましょう。「時間」の前が空白のままであると、書き忘れかもしれないと思われるので、注意しましょう。

交通機関は正式名称で書く

交通機関は正式名称で書くのが一般的です。車・電車などの名称はNGです。車は「自家用車」原付は「原動機付自転車」、バイクは「自動二輪」と書きましょう。また、最寄り駅は路線名まで書いておいた方がいいでしょう。

理想は90分以内

一般的な通勤時間は90分以内が理想でしょう。通勤時間が90分以上かかってしまうと、毎日、本当に来れるのか? と企業が心配するかもしれません。仮に通勤時間が90分の場合、毎日往復だけで3時間かかります。企業側からすると、終電の時間が早い、もしくは緊急時に会社にすぐに来れないなどデメリットばかりです。内定が決まれば会社の近くに住むことも視野に入れた方がいいでしょう。

アットホームが2018年の調査で都内で賃貸一人暮らしをしている会社員に電車通勤の時間をした結果、下記の調査結果が出ました。

  • 平均通勤時間は47分
  • 通勤時間の理想は29分
  • 通勤時間の限界は65分
  • 通勤時間短縮のため、引っ越ししたい 42.5%

参考

―都内勤務20~30代賃貸一人暮らし会社員の「電車通勤実態」調査―|at home

採用担当者は最寄り駅や通勤時間で何を見ているのか

履歴書の最寄り駅や通勤時間は単なる個人情報だ、と思っている方もいるのではないでしょうか。最寄り駅や通勤時間も選考に影響していきます。採用担当者は何を見ているのか解説していきます。

緊急の時にすぐに会社に来られる距離なのか

もし、急な用事で会社に来てほしい場合、会社のすぐ近くに住んでいる人に声をかけるでしょう。また、交通機関のトラブルがあった場合、遠方だとどれくらい遅くなるのか予想がつかないこともあるでしょう。したがって、会社としては、緊急時にでもすぐに会社に来られる距離の人を採用したいと思うでしょう。

終電時間が何時までなのか

仕事をする上で、どうしても残業することもあるでしょう。しかし、遠方から来ている人は終電時間が他の人に比べ早くなってしまいます。そうなると、頼める仕事も頼めなくなるでしょう。会社から自宅までが近く、通勤時間が短い人の方が仕事を任されやすいかもしれません。

交通費がどれくらいかかるのか

通勤手当を支給する場合、支給額はより少ない方が企業にとってありがたいものです。当然会社の近くに住んでいる人よりも、遠方に住んでいる方が交通費は高くついてしまいます。

できるだけ会社の近くに住んでいる人を採用したい

  • 緊急時にすぐに来られる
  • 遅くまで仕事ができる
  • 交通費を抑えることができる

上記3つのことから、できるだけ会社の近くに住んでいる人を採用したいと思うのが一般的です。もし、採用試験で評価が同じくらいの人が2人いたとします。能力も同じで、どちらか1人を採用する場合、最終的には会社の近くに住んでいるのかどうかで決まる可能性はあります。

まとめ

企業にとっては、できるだけ会社の近くに住んでいる社員の方が緊急時や急な残業にも対応でき、頼もしい存在となります。しかし、最寄り駅や通勤時間にウソを書いてはいけません。通勤時間がかかる場合は正直に説明し、会社に熱意を伝えましょう。

参考

引っ越し・転居を予定しているときの履歴書通勤時間欄の書き方|ジョブインフォ

【履歴書】最寄り駅の書き方・|バス/徒歩が長い場合・最寄りがない|Tap-biz

履歴書への最寄り駅の書き方・最寄り駅がないときの書き方|Mayonez

履歴書の最寄り駅とは?路線やバス停の書き方にも注意しよう|career ticket

© 株式会社SEKAISHA