長崎で最も遅い初雪 平年より72日遅く観測 

雪化粧をした雲仙温泉街=雲仙市

 長崎地方気象台は17日、長崎市で午後2時ごろに初雪を観測したと発表した。同気象台によると、1889年に統計を開始して以降、長崎県での初雪としては最も遅い観測となった。平年より72日、昨季より51日遅かった。これまでで最も遅い記録は1972年1月27日。
 同気象台によると、降雪のピークは17日夜から18日明け方まで。17日午後6時から24時間の降雪の深さは多い所で山地10センチ、平地5センチの見込み。道路凍結などへの注意を呼び掛けている。
 同気象台によると、九州北部地方に強い寒気が流れ込んで冬型の気圧配置となり、雲仙岳では最低気温マイナス2.7度を観測。雲仙温泉街では、観光客らが襟元を立てながら白銀の世界を楽しんだ。このほか、▽新上五島町頭ケ島1.1度▽五島市上大津1.3度▽小値賀1.5度-など6地点でも今季の最低気温を記録した(17日午後5時現在)。同気象台は午前8時すぎ、県南部や北部、離島に暴風雪警報を出した。
 空の便ではオリエンタルエアブリッジ(ORC)の長崎-対馬、長崎-壱岐の計8便が悪天候のため欠航。予約客計193人に影響が出た。九州商船では長崎と五島を結ぶジェットフォイルを全便欠航するなどした。
 同気象台の雪の観測方法は今月3日に、従来の目視観測から機器による自動観測に変更した。

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