【MLB】筒香嘉智、24日デビュー戦でいきなり156キロ右腕と対戦! 笑い誘う「見えないかも」

レイズキャンプ地を訪問した岩村氏と握手を交わす筒香【写真:木崎英夫】

ヤンキースの先発は若手成長株の25歳右腕ロアイシンガが先発

 レイズの筒香嘉智外野手は22日(日本時間23日)、オープン戦デビューを翌日に控えて、キャッチボールやフリー打撃練習などで約50分の軽めの調整を行った。ポートシャーロットのキャンプ施設本球場にヤンキースを迎える試合で「5番・左翼」での先発出場が決まっている。

 この日からオープン戦が始まった。チームは敵地でのレッドソックス戦となり、筒香は居残り組の練習で汗を流した。打撃練習では「僕の基本」とする中堅から左方向への打球と、力強く引っ張るスイングも見せた。最後は他の打者と1球限定のホームラン競争を行い、右翼への柵越えで締め、21スイングで2発を放った。

 18日のキャンプ初日から6日目で迎える実戦デビューだが、打撃面では心技で柔軟に取り組む構えだ。予定される2打席で、タイミングを取る右足の動きは固定せず、相手投手のフォームに合わせ、ステップを微調整して対応するという。また、心的な部分でも柔軟な姿勢で臨む。

自然体でデビュー戦へ「振らないと分からない部分もある」

「振らないと分からない部分もあると思うので。1打席目は普通に(振って)いって、その後は感じた通りにしようかなと思ってます」

 タイミング、球筋の見極め以外の確認事項として「審判のストライクゾーン」を挙げる。守備での課題は「特にない」と話したが、天然芝で打球がどう転がるかなど「環境にしっかりと慣れる」ことをポイントの一つに挙げた。

 ヤンキースは若手成長株の一人、25歳右腕ロアイシガが先発予定。156キロの速球を投げる相手に「見えないかもしれないです」と笑いを誘った筒香。オープン戦デビューへの心境をこう括った。

「1試合で分からない部分がいっぱいあるんで。これから開幕までにそういうのをしっかり確認したいです」

 練習後にはテレビの取材で訪れた元レイズの岩村明憲氏から激励を受けた。背番号「25」は自然体で明日の試合に臨む。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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