アジアン・ル・マン第4戦ブリーラム:カーリン45号車が優勝もGドライブが王座。K2 UCHINOが3位

 2019-2020アジアン・ル・マン・シリーズ第4戦は2月23日、タイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで4時間の決勝レースが行われ、ジャック・マンチェスター/ハリー・ティンクネル/ベン・バーニコート組サンダーヘッド・カーリン・レーシングの45号車ダラーラが優勝を飾った。2位に入ったロマン・ルシノフ/ジェームス・フレンチ/レオナルド・フーゲンブーム組G-ドライブ・レーシング・バイ・アルガルベの26号車がLMP2のチャンピオンを獲得している。

 全4戦で争われる2019-2020アジアン・ル・マン・シリーズの最終戦となる第4戦は、タイのブリーラムが舞台。22日の予選では、サンダーヘッド・カーリンの45号車がポールポジションを獲得し、ユーラシア・モータースポーツの1号車が2番手、36号車が3番手につけていた。

 レースではロベルト・メリがドライブした36号車がリードを築くも、ニック・フォスターに交代した後、ターン3でコースアウト。レースはサンダーヘッド・カーリンとG-ドライブの争いとなっていき、レースも残り30分というところでサンダーヘッド・カーリンが逆転。トップチェッカーを受け、第3戦セパンに続き連勝を飾った。

 2位に食い込んだルシノフ/フレンチ/フーゲンブーム組26号車は、2019-2020年のチャンピオンを獲得し、6月のル・マン24時間の招待枠を獲得した。3位には、今季日本から初参戦していたK2 UCHINO RACINGの黒澤治樹/ショーン・トン組が食い込み、日本のLMP2チームとして初の表彰台を獲得した。なお、このレースではユーラシア・モータースポーツの1号車をドライブしていたニック・キャシディが1分23秒848をマークし、チャン・インターナショナル・サーキットのコースレコードを更新している。

 LMP2アマクラスでは、リック・ウェア・レーシングの52号車が、LMP3ではニールセン・レーシングの2号車がチャンピオンを獲得し、ル・マン24時間のLMP2、もしくはLM-GTE Amの招待枠を得た。

 GTクラスでは、T2モータースポーツの75号車フェラーリがポールポジションを獲得。トップ3をフェラーリが占めたが、レースでは序盤、星野敏/藤井誠暢/トム・ガンブル組D’station Racingの77号車アストンマーティン・バンテージGT3、元嶋佑弥/柴田優作/小暮卓史組JLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が上位をうかがう。

 しかしD’station Racingのアストンマーティンは、LMP2車両との接触により無念のリタイア。JLOCの88号車も一時は2番手に浮上するも、最後は4位でフィニッシュし、惜しくも表彰台には届かずランキングは3位という結果に。GTクラスはマーコス・ゴメス/リアム・タルボット/ティム・スレード組ハブオート・コルサの27号車フェラーリが優勝を飾り、チャンピオンとル・マン24時間の招待枠を獲得した。

 2位には2018-2019年チャンピオンであるCarGuy Racingの木村武史/コム・レドガー/ミケル・ジェンセン組7号車フェラーリが食い込んだ。第2戦ベンドで優勝を飾っていたCarGuy Racingはチャンピオンの権利を残してのレースだったが、ランキングは2位となり、2年連続のル・マン24時間参戦枠獲得はならなかった。

サンダーヘッド・カーリン・レーシングの45号車ダラーラ
K2 UCHINO RACINGの黒澤治樹
GTクラスチャンピオンを獲得したハブオート・コルサのフェラーリ
CarGuy Racingは2位に食い込んだがチャンピオン獲得はならず
JLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3
D’station Racingの77号車アストンマーティン・バンテージGT3

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