2020年初走行、マツダチーム・ヨーストが1番時計/IMSA公式テスト1日目

 1月3日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の公式テスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』が行われ、マツダチーム・ヨーストの77号車マツダRT24-P(オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス/オリビエ・プラ組)が初日最速タイムを記録した。

 1月3日から始まったロア・ビフォア・ロレックス24は、1月25~26日に決勝が行われるシーズン開幕戦デイトナ24時間レースに向けた事前テスト。デイトナを舞台に3日間に渡って実施され最終日の5日には2019年と同様に、レースウイーク中に使用するピットボックスの場所を決定する特別予選も行われる。
 
 最高峰DPi(デイトナプロト・インターナショナル)からFIA-GT3カーを用いるGTD(GTデイトナ)クラスまで4クラス計40台が集まった今回のテスト、その走り始めとなったプラクティス1は現地金曜日の11時にスタートすると、昨年もこのテストで速さを見せたマツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-Pが1分36秒027をマークして2020年最初のセッション最速マシンに。
 
 小林可夢偉も乗り込むコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車キャデラックが1分36秒743というタイムで2番手、そこから100分の1秒差でアキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05が続いた。

■NASCAR王者加入の14号車レクサスRC F GT3がクラス首位

 プラクティス1の終了から3時間30分のインターバルを置き15時45分に始まった2回目の走行でもマツダ勢が好調を維持。レッドからホワイト基調にカラーリングが一新された77号車が1分35秒794を記録してトップに立つと、僚友55号車も1分35秒874をマークしマツダ勢のワン・ツーとなった。
 
 2台のマツダDPiに続いたのは2020年から1台体制となったアクション・エクスプレス・レーシングが運営する、ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rでタイムは1分36秒273。上位陣は軒並みセッション2でタイムアップを果たしており、1日の総合トップ3は同セッションの結果に準拠するかたちとなっている。
 
 この他のクラスでは、PR1マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07・ギブソン(ベン・キーティング/サイモン・トルーマー/ニック・ボウル/ガブリエル・オーブリー組)がLMP2クラス首位。GTLM(GTル・マン)クラスはBMWチームRLLの25号車BMW M8 GTE(コナー・デ・フィリッピ/フィリップ・エング/ブルーノ・シュペングラー/コルトン・ヘルタ組)がクラス最速タイムをマークした。
 
 GTDクラスの初日最速車となったのはNASCARチャンピオン、カイル・ブッシュを助っ人に迎えたエイム・バッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3(パーカー・チャズ/ジャック・ホークスワース/マイケル・デ・ケサダ/ブッシュ組)。道見真也が第3ドライバーを務めるマイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3 Evoはクラス6番手でテスト初日を終えている。
 
 世界三大耐久レースのひとつ、デイトナ24時間レースに向けたIMSA公式テスト。2日目は午前と午後の走行にナイトセッションを加えた計3セッションが行われる。

BMWチームRLLの25号車BMW M8 GTE
セッション1でトップ、セッション2では2番手となった55号車マツダRT24-P
公式セッションデビューを果たしたコルベット・レーシングの3号車コルベットC8.R
エイム・バッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3
2020年IMSA公式テスト1日目総合結果(PDF)

© 株式会社三栄