臨時休校「準備間に合わない」 21市町教委、対応追われる

 政府の臨時休校の要請を受け、長崎県内の21市町教委は対応に追われた。すべての教委が3月2日以降の休校を決めたが、「急な要請で準備が間に合わない」「周知期間が短すぎる」などと不満の声が上がった。
 要請通り2日からの休校に踏み切ったのは諫早、対馬、西彼長与の3市町にとどまった。4日からの休校が16市町で最も多く、最も遅い5日から休校する平戸市は「現場の態勢づくりや保護者との協議が必要」としている。大村市は3日から。休校期間は多くが24日までとしているが、壱岐市は当面6日まで、新上五島町は15日までで、その後はいずれも「状況を見て判断したい」としている。雲仙市は2月29日に決定する。
 卒業式や終業式は、ほとんどの市町が「臨時登校日」を設けて対応することを想定。在校生や来賓らの出席を減らし、式典の時間短縮も検討する。
 また長崎市は、保護者が仕事を休めない場合などは小学1~3年生と障害のある児童生徒に限り各校で受け入れる。佐世保市も特別支援学級に通う児童生徒が自宅などで一人で過ごせない場合、各学校で受け入れる。

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