東北最大級の超省エネルギー型データセンター運営の青森クラウドベース(株)が民事再生法を申請

 青い森クラウドベース(株)(TSR企業コード:182096793、法人番号:3420001014227、弘前市大字宮川3-5-2、設立2014(平成26)年5月、資本金4000万円、長内睦郎社長)は3月2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、保全監督命令を受けた。申請代理人は内藤滋弁護士(内藤滋法律事務所、東京都中央区築地2-3-4、電話03-6228-4375)ほか。監督委員には松下満俊弁護士(梶谷綜合法律事務所、東京都千代田区大手町1-7-2、電話03-5542-1453)が選任された。
 負債総額は債権者10名に対して約27億円。

 青森県六ケ所村で東北最大級の超省エネルギー型データセンターを展開。データセンターは、青森県の「産業立地促進事業」や経済産業省の「エネルギー型クラウド利用実証支援事業」などに選ばれ、各種補助金の対象となっていた。しかし、仮想通貨関連事業者の撤退など集客に失敗し、大幅な赤字が続き、多額の金融債務の返済が課題となっていた。
 マルマンコンピュータサービス(株)(TSR企業コード:180076264、法人番号:1420001009518、弘前市)の支援で資金繰りを維持していたが、経営環境は改善せず、自力再建を断念した。
 なお、(株)日本ターンアラウンドパートナーズ(TSR企業コード:297488627、法人番号:4010001118951、千代田区)をファイナンシャルアドバイザーとして起用し、広くスポンサーを募り、再生を目指す意向。

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