ウイリアムズF1は2020年プレシーズンテストにおいて優れたレベルのパフォーマンスを発揮してはいたものの、チームはいまだに最後尾にいるとジョージ・ラッセルは考えている。
昨年とは対称的に、ウイリアムズは2020年型マシンをバルセロナでのテスト初日に間に合わせ、6日のテスト期間、メルセデスのパワーユニットに問題が生じたものの、堅実な準備を行った。
ラッセルとルーキーでチームメイトのニコラス・ラティフィは、FW43のステアリングを握り、良いパフォーマンスを発揮した。
それでもラッセルは慎重な姿勢を示し、進歩したことは確かだがウイリアムズのマシンはいまだに最も遅いと主張している。
「状況が改善したことに疑いの余地はない。でも、現実的に考えて、僕らのマシンは相変わらず一番遅い」とラッセルは言う。
「有頂天になるような状況ではない。ただ、間違いなく差を縮めることができた」
「それこそ冬の間に期待していたことだ。メルボルンへ行って実態を見ることになるけれど、僕らの姿がQ2やQ3で見られるなんて期待はしないでほしい。改善があったことは確かだが、過大な期待を抱いてはいない」
「去年、マシンのパフォーマンスを上回る走りができたと思った時でも、予選19番手でレースでも19位フィニッシュだった。今年は、誰かが失敗して、僕らのパフォーマンスが良かった場合には、チャンスを得られると思いたい」
「どのエリアで向上したのかは分かっている。けれども予選で他のチームと戦うのは簡単ではない」
ウイリアムズのヘッド・オブ・ビークルパフォーマンスを務めるデイブ・ロブソンは、チームが冬の間に行った準備作業には概ね満足しているという。
「全体的に見て良い冬季テスト期間を過ごすことができた。短縮され新たなフォーマットとなった6日間のテスト期間をフルに活用できた。1日を除いて、日々100周を超える走行をこなし、予定していた作業のほぼすべてが完了した」とロブソンは述べている。