第五福竜丸事件に思いはせ 反核9の日座り込み

約90人が参加した「反核9の日座り込み」=長崎市、平和公園

 通算453回目の「反核9の日座り込み」(県平和運動センターなど主催)が9日、長崎市松山町の平和公園であり、約90人が参加した。米国の水爆実験で静岡のマグロ漁船が被ばくした「第五福竜丸事件」から66年になるのを受け、被爆者らは核兵器廃絶や世界平和実現に向けて運動を続ける決意を新たにした。
 第五福竜丸の乗組員23人は1954年3月1日、太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で被ばくした。
 座り込みで原水爆禁止日本国民会議(原水禁)の川野浩一議長は、同事件が現在まで続いている原水爆禁止運動の出発点になったと強調。「私たちは3.1を忘れず、継承していかなければならない」と呼び掛けた。

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