西武松坂に新魔球? 燕村上K斬りは「スプリット・チェンジ」凱旋登板一問一答

西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】

松坂はメットライフ"凱旋登板”で3回1安打無失点「公式戦だったら、また違うんじゃないですか」

■西武 3-1 ヤクルト(オープン戦・15日・メットライフ)

 西武に14年ぶりに復帰した松坂大輔投手が15日、ヤクルトとのオープン戦(メットライフ)で6回から3番手で登板し、3回1安打3奪三振無失点。かつて主戦場だったメットライフドームでの“凱旋登板”を上々の結果で飾った。試合後の報道陣との主なやりとりは次の通り。

――今回の登板のテーマは。
「これから状態を上げていかなければいけない中で、フォームの確認、球種の確認ですね」

――6回先頭の山田をカットボールで空振り三振に仕留めた。
「特に何も。(三振を)取れたらいいなとは思いましたが、取れると思って投げた球ではないし、友哉(捕手の森)も取るつもりでサインを出したのではないと思います」

――投球全体の手応えは。
「セットポジションの時の方が全体的によかった。少しずつですけど前進はしているかなと思います」

――公式戦開幕が延期となった。
「本来はなかったはずの時間ですから、プラスにとらえて、少しでもいい状態でシーズンに入れるような時間の使い方をしていきたいです」

――メットライフドーム凱旋登板の感慨は。
「いや、特にないですね。まだオープン戦ということもあると思います。これが公式戦だったら、また違うんじゃないですかね」

――8回、村上を三振に取る直前、右翼ポール際に大ファウルを打たれた。
「あれは打った瞬間のタイミングで、ファウルになると思っていました」

――そして、次の球のフォークで空振り三振に仕留めた。
「その前に(カウント2-2から)同じボールを見送られているんですが、フルカウントからなら振ってくれると思って投げました」

新球スプリット・チェンジは「ニールに教えてもらいました」

――無観客試合だった。
「今は画面を通してしかプレーを見せられないので、早く球場で大きな声援を受けて投げたいと改めて思いました」

――かなり気温が低かった。
「そこは意識して、そーっと(投球に)入ったつもりです」

――走者は出したが、失点はしなかった。
「今日はイメージした通りの内野ゴロや空振りを取れた場面もありました」

――前回登板では、変化球が高めに浮くことを課題に挙げていた。
「セットポジションの時は良かったですが、振りかぶった状態ではできていなかったですね。しばらくは、(走者がいない場面でも)セットで投げて、バランスを整えていくやり方も“あり”かなと思いました」

――村上を三振に取るなど、フォークボールが効果的だった。
「あの球は、いわゆる“スプリット・チェンジ”ってやつです。先週、(同僚の)ニールが投げているのを見て、いいなと思って教えてもらいました」

――新球なのか。
「そうですね、ハイ。握りと投げ方を教わって、こっちの方がコントロールしやすそうだったので、練習で使ってみて、本番でも使えそうだったら入れていく感じです。実戦で投げることが1番いい練習なので、どんどん使っていきたいと思ってました」

――握りはフォークより浅く挟むのか。
「自分に合う握り、投げ方を探しながら、1球1球変えながら、試しながら投げているところです」

――松坂さんにとって開幕延期は、どちらかというとプラス面の方が多いか。
「考え方は人それぞれ。貴重な時間をもらえたと思ってやるだけですね」

――次回登板ではもっと長いイニングを投げるつもりか。
「はい。当初は今日もっと長いイニングを投げる予定でしたが、開幕が延期になったので、3イニングもしくは4イニングでいいということになりました」(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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