メジャーリーグ機構がマイナーリーガーへの支援策を発表

日本時間3月20日、メジャーリーグ機構はマイナーリーグの当初の開幕予定日だった4月8日(現地時間)までのあいだ、マイナーリーガーに対して彼らが受け取るはずだった給与と同額の手当てを支給することを発表した。メジャーリーグと同様に、マイナーリーグもレギュラーシーズン開幕の見通しが立っておらず、メジャーリーグ機構は4月9日(現地時間)以降のサポートについても検討中であることを明らかにしている。

メジャーリーグ機構の発表によると、各球団とマイナー契約を結んでいる選手は、当初の開幕日だった4月8日(現地時間)までのあいだ、もともと受け取る予定だった給与と同額の手当てを得ることができる。ただし、マイナー契約中の選手であっても、メジャーの春季キャンプに参加して住宅や食事などのサービスを受けている選手、マイナーの春季キャンプに参加していない選手と参加する予定のない選手は対象外となる。

また、新型コロナウイルスの感染拡大によりレギュラーシーズン開幕の見通しが立たないメジャーリーグと同様に、マイナーリーグもいつ開幕するか不透明な状況にあり、メジャーリーグ機構は4月9日(現地時間)からシーズン開幕までの期間のマイナーリーガーへの支援についても、全30球団と協力して何らかの対応をとる予定であることを明らかにしている。

球界による社会貢献の動きは過去数日間で急激に拡大しており、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は、食料の援助を目的として2つの慈善団体に50万ドルずつ、合計100万ドルを寄付することを発表。また、メジャー30球団は、球場の従業員をサポートするために100万ドルずつ、合計3000万ドルの支援を発表している。社会全体や従業員への支援が次々に発表されるなか、苦しい生活を送っているマイナーリーガーが置き去りにされていることが指摘されていたが、今回の発表はマイナーリーガーへの支援の第一歩となりそうだ。

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