スーパーフォーミュラ富士合同テスト:2日目午後も福住仁嶺が最速。ルーキー勢も上位へ

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の富士公式合同テストは3月25日、14時30分から2日間のテストの最後の走行となるセッション4が行われ、終盤のタイムアタックで福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分21秒207をマーク。この日の2回のセッションをいずれもトップで終えた。2番手には平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が、3番手にはサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がつけた。

 14時30分にスタートしたセッション4だが、開始から19分というところで、トヨペット100Rコーナーのアウト側に中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がスピンを喫してしまいストップ。一度目の赤旗が提示された。幸い、一貴はランオフに停止してマシンのダメージはなく、再度コースインしている。

 その後、セッションは14時59分に再開されるが、15時18分には一貴とほぼ同じ場所で小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)がマシンを止めてしまったため、再度赤旗中断となった。また、15時48分には国本雄資(carrozzeria Team KCMG)が300Rでストップ。このセッションは3回の赤旗が提示された。ただ、可夢偉も国本もふたたびコースインを果たしている。

 セッションはロングランを行っているマシンが多く、タイムは1分21秒台から1分22秒台で推移していったが、セッション終盤にはほとんどのマシンが一度ピットに戻り、終盤アタックを敢行していった。

 ここでまずはセッション3トップの福住が1分21秒207でトップに躍り出ると、セッション1/2首位の平川が1分21秒448で続く。また、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)もタイムを伸ばした。

 最終的に福住がマークした1分21秒207がこのセッション4のトップタイムに。2番手には平川がつけ、3番手にはフェネストラズがセッション中盤にマークした1分21秒642で3番手につけた。ただ、風などコンディションの面も影響したか、1日目にマークされた1分20秒台に入れるマシンは現れなかった。

「こういう状況のなかでのテストで複雑な気持ちでいっぱいでしたが、その中でこうして走る機会をいただいたので、チャンスだと思いチームとしっかりとメニューをこなしながら、2日間充実したテストができたと思います」とこの日の2セッションでトップタイムとなった福住。

「1日目の午前から、フィーリングは今までやってきたテストのなかでいちばん良かったです。初日に得ることも多く、いまのところ2日間通して、パフォーマンスはいいところにあります。テストの段階ですが、良い流れのままテストを終えられたと思います」

 フェネストラズの3番手、さらに6番手には大湯がつけるなど、ルーキードライバーも充実したテストをこなした様子。今回が初のSFドライブとなったセルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing Team with B-Max)も、たびたびトラブルが起きテストが中断したが、それでも最後は8番手につけている。

平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
300Rでストップした国本雄資(carrozzeria Team KCMG)

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