軽ピックアップスポーツカー?!マイティボーイの特徴
2ドアクーペである2代目セルボのボディ後方を切り取り、ピックアップトラックにしたマイティボーイは、1983年に「スズキのマー坊とでも呼んでくれ」のキャッチコピーとともにデビュー。
スズキ自らスタイリッシュなピックアップというコンセプトで売り出したことから、積載能力は他の軽トラックよりも低いが居住スペースが広かった。セルボがベースであるため、ドライビングポジションが低くスポーツカーのような感覚であるのも大きな特徴だ。
45万円の価格は当時の軽自動車の中でも低価格で、標準タイヤがバイアスタイヤであったためグリップ性は劣るものの、ピックアップによる軽量な車両重量(Aタイプ:510kg)と相まって、軽快なドライブフィールを実現する。4ストローク550cc直列3気筒SOHCのエンジンは、初期型の最高出力28馬力であったが、最終的に31馬力までパワーアップ。グレードはLタイプとAタイプの2種類を展開し、Lタイプの荷台には幌のデッキカバーを装備する。
1988年まで生産されたスペシャリティ軽ピックアップのマイティボーイは1世代で幕を閉じたが、その希少性から中古車市場では高値で取引されており、生産終了から30年以上経った軽自動車の中でも稀有な存在だ。
スペックや価格
■寸法:全長×全幅×全高=3195×1395×1290mm
■エンジン:F5A型 直列3気筒 SOHC 543cc
■トランスミッション:4速MT/5速MT/2速AT
■駆動方式:前輪駆動
■ボディタイプ:ピックアップトラック
■価格:45万円~