MotoGP:自宅待機の日々でも前向きなクアルタラロ「僕はゲームでも速いけれど、現実世界ではもっと速いよ!」

 ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロは、MotoGP再開を待ちながら家で過ごす日々を、どのように充実させて適応しようとしているのだろうか、インタビューで現在の状況を語っている。

————————————-

――調子はどうですか、そして今どこにいますか?

クアルタラロ:僕は元気だよ。アンドラ公国にある自宅でトレーニングをしている。状況はヨーロッパの他の地域と少し似ていると思う。完全に隔離されているわけではないけれど、外出をなるべく控えて家で安全に過ごしているよ。

 シーズンがいつスタートになるのかは分からない。でも当然だけど、最初のレースがいつになろうと、体力をつけて100パーセント準備を整えておく必要がある。だからハードなトレーニングをしているし、もちろんシーズンが始まるのを楽しみにしている。

――どのようなトレーニングをしていますか?

クアルタラロ:プレシーズンと大体同じだけれど、正直なところ、シーズン中とトレーニング内容はほぼ同じなんだ。プレシーズンには、さらにバイクを走らせたりモトクロスをやったりするけれど、今は家から出ることができないから、トレーニングは普段と同じだね。バイクに乗る機会がないだけだよ。

 基本的に何時間も家で運動をして、体を良い調子に整えている。食べる物もコントロールしようとしている。それくらいだね。この普通ではない状況では、これ以上のことはできない。

――時間を充実させるために他には何をしていますか?

クアルタラロ:Netflixや映画を見たり、本を読んだりする以外では、家族や友人とFace Timeで話したり、プレイステーションで遊んだり、家やガレージを少し片付けたりしているよ!

 レースはそれほど見ていないけれど、最速でフィニッシュしたフリー走行セッションや、ヘレスでの予選のように自分が誇れるような周回の場面を見たりしている。

――バーチャルレースはどうですか?

クアルタラロ:僕はプレイステーションでも速いけれど、ゲーム上のランキングを見ると、そこでのトップライダーたちより、僕は現実世界で速いからね!でもMotoGPのビデオゲームを楽しむのは良いものであることは確かだね。この厳しい時期にゲームが家にあって本当に幸運だ。

――チームとはどれくらい話すことができていますか?

クアルタラロ:僕たちはWhatsApp(リアルタイムでメッセージの交換ができるスマートフォン向けのインスタントメッセンジャーアプリ)でグループを作っていて、ほどんど毎日メッセージを送り合っている。自分を大いに助けてくれる大好きな人たちと連絡をとり続けるのは、本当に重要なことだと思う。

 僕たちはチームであり、チームとして互いに支え合う必要がある。世界中で人々が厳しい時を過ごしている。でも気を強く持って進み続けなければならない。正常な生活が戻ってくることは確かだよ。素晴らしい解決策が見つかるような何かがすぐに起きることを願っている。

――MotoGPコミュニティのみんなに言いたいことはありますか?

クアルタラロ:最も重要なことは家にいることだと思う。退屈することは分かっている。僕は物静かな方じゃないから、出かけるのが好きだし、トレーニングをしたり動き回るのが好きだ。でも今のところの最善の解決策は、家にいて安全にしていることだ。

 これがみんなに伝えたいメッセージだよ。あと手を洗って、人々から距離をとって、物理的に接触しないこと。それがこの時期に一番重要なことだ。僕たちはかつてないほどに責任を持たなければならない。

 そしてもちろんファンたちは、情熱があるからレースを待てないだろう。でも再開されたらすぐに素晴らしいショーを見せることを約束する。できるだけ多くのMotoGPレースを開催して、良い内容のレースをして楽しめるようになるよ。

© 株式会社三栄