長崎南北幹線道路のルート 市街地西側を提言 選定委

 長崎市と西彼時津町を結ぶ地域高規格道路「長崎南北幹線道路」(約16キロ)のルート選定委員会(委員長・中村聖三長崎大大学院教授)は30日、未整備区間(約7キロ)について、市街地の西側を通るルートを県に提言した。
 南北道路は国道206号の慢性的な渋滞緩和などにつながると期待されている。選定委が提言したルートは、茂里町-大橋付近は長崎市民総合プール側を高架橋で通り、大橋付近-滑石付近は市街地と山地の中間を通る。滑石付近-時津町野田郷は主にトンネルで、滑石地区のインターチェンジ(IC)と時津IC(仮称)を最短で結ぶ案。
 中村委員長から提言書を受け取った平田研副知事は「非常に意義の大きい計画。地域の方々との合意形成をしっかり図りながら事業を推進したい」と述べた。
 県都市政策課によると、概算事業費は500億超。完成までには10年以上かかる見込み。今後、県が詳細なルートを検討するという。

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