松本清張の小説「点と線」に登場したビアホール「レバンテ」の経営会社が破産

 (株)レバンテ(TSR企業コード:024957097、法人番号:1010001039234、中央区築地1-3-3、設立1953(昭和28)年12月17日、資本金1000万円、河村高滋社長)は3月25日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には松原健一弁護士(安西法律事務所、中央区銀座3-4-1、電話03-3563-3225)が選任された。
 負債は現在調査中。

 有楽町でビア&レストラン「レバンテ」を経営していた。レバンテは業歴60年を超える老舗で、松本清張の小説「点と線」の作中に登場したことでも知られる。生ビールやワイン、肉、魚料理、パスタ、ピザなどイタリア料理をベースにしたメニューを提供していた。
 近年は近隣飲食店との競合で苦しい経営が続き、2017年5月期には1100万円の赤字を計上し、債務超過に陥っていた。その後も業況は厳しく、さらなる資金調達も困難となり、3月末に店舗を閉鎖していた。

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