造船技術習得へ決意 長崎研修センター入所式

決意表明する研修生代表の葉山さん(中央)=長与町、長崎高等技術専門校

 造船技術の継承、次世代の育成を目的に県内の中小造船業界でつくる長崎地域造船造機技術研修センターの入所式が2日、西彼長与町高田郷の県立長崎高等技術専門校であった。
 今年は県内6事業者の新入社員ら12人が入所。研修生は今後約2カ月の講義や実習を通して、現場の作業に必要な資格や、溶接、クレーン操作など技術の基礎を学ぶ。
 式では同センターの井筒龍介会長が「企業の将来の担い手として、より多くの成果を習得してほしい」とあいさつ。研修生代表の葉山星也さん(18)=島原ドック協業組合=は「基礎技術や社会人としてのマナーを身に付け、一日も早く現場で活躍できるよう努力したい」と決意表明した。
 同センターの新人教育研修は2007年度以降14回目。本年度を含め352人が受講している。「大手造船所の影響を受け採用できない」「募集しても人手不足」といった状況から、今年も昨年に引き続き定員の20人を下回った。

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