◎ 壱岐に田口さん、高田さん 「経験生かす」
壱岐市は1日、新たに地域おこし協力隊員に任命した田口有香さん(38)と高田望さん(29)に委嘱状を交付した。任期は1年で、最大3年まで延長できる。同市の地域おこし協力隊はこれで計11人となった。
田口さんは大阪市出身で夫が壱岐市出身。観光課に所属し、市観光連盟で勤務する。市公式サイト「壱岐観光ナビ」や会員制交流サイト(SNS)などで市内のイベントや魅力の情報発信をする。前職でもSNSを使って商品のPR業務を担った。
高田さんは東京都出身。日本写真芸術専門学校(東京都)を卒業後、フリーの写真家として活動した。商工振興課に所属し、地域の暮らしや行事などを取材。市公式サイト「いきしまぐらし」で情報を発信する。壱岐市には昨年4月と11月に旅行で訪れ、人の温かさや景色にほれ込み、同隊員に応募したという。
田口さんは「古き良きものを大切にしているところを知ってもらいたい」。高田さんは「写真家としての経験を生かし、風景や生活を伝えたい」と抱負を語った。
◎対馬は山田さん、高田さん、小川さん 「住民とともに」
対馬市が地域課題の解決に向けて島外の人材を会計年度任用職員として受け入れる「島おこし協働隊」の辞令交付式が1日、市役所であり、新隊員3人が「地域住民とともに、島づくりを担っていきたい」などと抱負を語った。
新隊員は、埼玉県から移住した明治大元職員の山田優美さん(32)、明治大大学院農学研究科博士課程1年で東京都出身の高田陽さん(24)、対馬市中部の峰町出身の元パティシエで徳島県からUターンしてきた小川香織さん(24)。
このうち、山田さんと小川さんは地域と行政のパイプ役として地域団体の支援や住民のニーズ調査などを行う「コミュニティ支援担当」。山田さんは南部担当で、対馬市が明治大と連携協定を締結している自動運転社会の実現に向けた実証実験の支援もする。小川さんは中部担当で、空き家対策や移住者と地域住民の交流促進などを行う。
高田さんは「学生研究員」として専門の生態学の知識を生かし、持続可能な社会の実現に向けた調査などをする。
比田勝尚喜市長は「対馬をじっくり観察し、活性化に向けた提言をいただきたい」と述べ、それぞれに辞令を手渡した。
任期は1年で最長3年まで延長できる。現役隊員はこれで計6人となった。