新型コロナ 壱岐で6人目感染 同市は12日まで小中休校

 長崎県は5日、壱岐市の無職70代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。これで県内の感染者は12人、うち半数の6人が同市となった。
 同市教委は、6日に新学期を迎える予定だった市立小中学校について12日まで臨時休校にすると決定。県教委は市内の県立学校について8日から予定通り再開するかどうか検討中。
 県によると、70代女性は5日、味覚がないとの症状を訴え、市内の指定医療機関を受診。長崎大開発の迅速検査法で陽性と判明し、入院した。県は詳しい行動歴や濃厚接触者の有無を調査している。
 また県は、市内で先に感染が判明した介護職60代女性の行動歴を2週間さかのぼって調査し、10人の濃厚接触者を特定。同様に感染が確認されている無職90代女性と市職員30代女性についても新たに計6人の濃厚接触者が判明。計16人のPCR検査を実施している。
 市によると、介護職60代女性は市社会福祉協議会の職員。勝本、芦辺、石田3支所が入る施設の一般利用を9日まで休止している。
 県によると、市内の指定医療機関は1カ所で、感染症病床は4床。5日時点で既に4人が入院しているが、同病床がある病棟全体で新型コロナウイルス感染者用に最大20床を確保できる見通し。しかし、「(看護師ら)人員体制を整えるのが難しい」としている。


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