【佐賀県初「新型コロナウイルス」関連破たん】「不思議なお皿」の販売を手掛ける陶磁器卸の(有)マツナガ販売が破産申請へ

 (有)マツナガ販売(TSR企業コード:932043500、法人番号:6300002008567、西松浦郡有田町広瀬甲374、設立1989(平成1)年8月、資本金300万円、松永三男社長)は3月31日、事業を停止し、破産手続きを江頭太地弁護士(弁護士法人桑原法律事務所武雄オフィス、武雄市武雄町武雄7179-1、電話0954-20-1455)に一任した。
 負債総額は約3600万円。

 割烹用食器・一般食器の卸売を主体に事業を展開。また、代表親族が経営する小森谷嘉右衛門窯が開発した「不思議なお皿」の各地での実演販売も手掛けていた。全国ネットのテレビで取り上げられたこともあり、2011年8月頃より受注が急増していた。しかし、その後は主力販売先である旅館やホテルからの受注が減少したうえ、百貨店向けの商品も伸び悩み業況が悪化。2010年頃より金融債務の返済スケジュール変更などで凌いでいた。こうしたなか、「新型コロナウイルス」感染拡大の影響で受注環境が悪化し、事業継続を断念した。

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