新型コロナウイルスの影響を受け都内のゴム風船メーカー(株)マルサ斉藤ゴムが破産

 (株)マルサ斉藤ゴム(TSR企業コード:291824889、法人番号:3010601015657、墨田区京島1-22-2、登記上:墨田区八広1-16-26、設立1981(昭和56)年1月8日、資本金2500万円、齋藤靖之社長)は4月6日、東京地裁に破産を申請した。申請代理人は栗林武史弁護士(遠藤・金崎・栗林法律事務所、港区西新橋1-19-6、電話03-3595-2921)。  負債総額は債権者35名に対して約2億円。
 東京都内の「新型コロナウイルス」関連の倒産は6社目。

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 ゴム風船、フィルム風船などの製造販売会社。玩具メーカーや問屋などを通して、コンビニエンスストア、スーパー、大手量販店などに子供向け玩具用ゴム風船や宣伝用風船などを販売していた。
 最近では少子化の影響などで風船需要が縮小したため、大人向け風船として「マルサバルーン」や「ふうせんバレー」を、国内工場や海外の関連会社を通じて製造し、2018年11月期には売上高2億4075万円をあげていた。
 しかし、主力の子供向け玩具用ゴム風船が、主力取引先からの受注落ち込みにより生産量が減少。ここにきて新型コロナウイルスの影響で、中国や東南アジアからの材料仕入れが困難となっていたうえ、国内でのイベント自粛の影響で、業況が悪化。資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。

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