【静岡県初「新型コロナウイルス」関連破たん】居酒屋など経営の(有)ライフシナジーが破産へ

 (有)ライフシナジー(TSR企業コード:430262094、法人番号:9080002012374、静岡市清水区向田町12-21、2004(平成16)年9月7日設立、資本金300万円、望月英頼社長)は、3月31日までに事業を停止し、破産申請を鈴木紀子弁護士(静岡春晃法律事務所、静岡市駿河区寿町5-17、電話054-266-6061)に一任した。
 負債総額は約1億6000万円。

 1970年6月創業の居酒屋経営業者。内装工事業者として事業を開始し、その後太陽光発電システム販売、カラオケ・居酒屋経営など多角化に乗り出して事業を拡大、ピーク時の2008年8月期には売上高2億8262万円を計上した。
 しかし、出店費用などの負担が重く、2005年8月期には債務超過へ転落するなど財務基盤の構築は遅れていた。
 その後は富士市、静岡市で居酒屋「花蔦風月」、東名高速富士川SA内・静岡市清水区・静岡市葵区でからあげ専門店「からあげ花蔦」の出店を行う一方、太陽光発電システムの販売・施工事業から撤退したほか、カラオケルームを閉鎖するなど事業再編を進めた。  低収益が続くなかで、金融機関への借入返済のリスケなどで繰り回しを行っていたが、新型コロナウイルス感染拡大により先行き見通しが立たないことから、事業継続を断念した。

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