福島県内2件目の「新型コロナウイルス」関連破たん (株)趣味の呉服遠藤、破産申請へ

 (株)趣味の呉服遠藤(TSR企業コード:150041373、法人番号:4380001005527、郡山市中町3-1、設立1978(昭和53)年10月16日、資本金1000万円、遠藤秀樹社長)は4月1日、破産申請を平石典生弁護士(平石法律事務所、郡山市堤下町12-3、電話024-995-4030)へ一任した。
 負債総額は約6000万円。

 呉服の販売を手掛け、一般個人を対象に本社店舗で販売するほか、展示会による催事販売も積極的に行い、1981年9月期は売上高約1億8000万円をあげていた。
 しかし、その後は市況低迷や和装需要の減少、新規顧客の開拓が進まなかったことなどから減収基調が続き、2019年9月期は売上高約2500万円にまで落ち込んでいた。
 2020年9月期に入り、2019年10月には台風19号によって当地に大きな被害が生じたうえ、消費税増税も重なって消費意欲が後退するなどして業績はさらに落ち込み、資金繰りは逼迫。こうしたなか、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響により、卒業式の中止やお茶会等の催事延期が相次いだことで先行きの見通しが立たなくなり、事業継続を断念した。

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