外には出ん!「自宅待機」させたら最強のGK5名

新型コロナウイルスの影響で、世界のサッカー選手たちも自宅待機を余儀なくされている。

先日は、ペナルティーエリア外へ果敢に飛び出すことで知られたコロンビアの伝説的なGKレネ・イギータが「外に出るな」と発信して笑いを誘った。

そこで今回は、GKの家ともいえるペナルティーエリア、つまり持ち場を離れず役割を貫徹する「自宅待機型」のGKを特集してみよう。

ペトル・チェフ(アーセナル)

長くチェルシーの守護神として活躍したチェコのレジェンドは、“待機型”の象徴的な存在だろう。

2006年に相手選手との接触で頭がい骨を骨折し、その後ヘッドギアを着用することに。一時はパフォーマンスを落として心配されたがそこから驚異的な回復を見せ、37歳で現役を引退するまで第一線で活躍した。

フランチェスコ・トルド

196cmの長身と優れたハイボール処理能力を武器にフィオレンティーナやインテルで活躍した元イタリア代表のGK。

彼は時代が時代ならもっと世界的な名声を高めていただろう選手で、一時は「近代的で攻めるタイプなら(ジャンルイージ)ブッフォン」、「壁として相手に立ちはだかるタイプならトルド」とまで並び称される存在だった。

ティボー・クルトワ(レアル・マドリー)

すっかり“ビッグマウス”としてのキャラクターが定着しつつあるクルトワ。レアル・マドリーに加入以降チームの停滞により評価を下げたが、上昇に合わせて再び世界最高峰の実力を見せ付けている。

199cmの長身に手足の長さを生かしたセービング能力は圧巻の一言。ビッグマウスとは反対に、あまり危険な飛び出しはしない。

オリヴァー・カーン

1999, 2001, 2002年と3度も世界最高のGKに輝いたカーンもまた「待機型」最強候補の一人であろう。

2002年ワールドカップではドイツ代表の守護神として大活躍し、決勝でブラジル代表に敗れた後の姿は日本のサッカーファンを虜にした。

ただ彼は旧来型のタイプで、守備範囲やビルドアップに関してはあまり得意ではなかった。それにより当時の代表指揮官ユルゲン・クリンスマン監督はイェンス・レーマンを守護神として採用したため、最後の晴れ舞台だった2006年ワールドカップは控えとなっている。

サミール・ハンダノヴィッチ(インテル)

インテルの守護神として君臨するスロベニア代表のGKは、近年苦手だった足元も改善させているものの依然として守ることのスペシャリストだ。

特に無類のPKの強さで知られ、2010-11シーズンには8本中6本を止めてセリエAのシーズン記録を樹立。今年1月には24回目となるPKストップを達成し、ジャンルカ・パリュウカが持っていた偉大なる記録に並んでいる。

© 株式会社ファッションニュース通信社