9月開催のル・マン24時間がタイムテーブルを発表。恒例の車検はサーキットで実施

 4月10日、ル・マン24時間耐久レースを主催するACOフランス西部自動車クラブは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により9月13〜20日に延期されたWEC世界耐久選手権第7戦ル・マン24時間の新たなタイムテーブルを発表した。例年とは異なるスケジュールが設定されている。

 世界三大レースのひとつであり、今年で88回目を迎えるル・マン24時間は、夏至に近い6月に行われ、毎年恒例とも言える同じタイムスケジュールで行われてきたが、新型コロナウイルスの影響で9月に延期された2020年は、そのスケジュールや開催場所が大きく変更されることになった。

 例年、レースウイークの1週間前には恒例のテストデーが行われ、チームはその前にサーキットへの搬入作業を終わらせることになっていたが、2020年はレース1週間前の9月12日に搬入。9月13日(日)からは車検がスタートする。

 ル・マン24時間の車検は毎年ル・マン市内で行われ、かつてはジャコバン広場で、近年はリパブリック広場で行われ多くのファンを集めていたが、2020年は9月13〜14日にサーキット内で行われる。これが公開されるかどうかはまだ記載がない。

 9月15日(火)はドライバーブリーフィングやオートグラフセッション(サイン会)をはさみ、9月16日(水)から走行がスタートするが、例年は15時から19時まで行われたフリープラクティスが13時〜18時にフリープラクティス1、20時〜23時にフリープラクティス2というかたちに変更された。ルーキードライバーは、このFP1/FP2の間で10周以上をこなさなければならない。

 また、例年は2日間3セッションに渡って開催された予選は、9月16日の23時15分〜0時というスケジュールで1回の予選が行われ、9月17日(木)の17時から1時間のフリープラクティス3が行われた後、20時〜20時30分に『ハイパーポール』という予選が行われ、ポールポジションを決める。9月17日は、21時から0時までフリープラクティス4も用意された。

 今回フリープラクティスが4セッションに渡って用意された理由は、テストデーがなくなったことによって夜間走行の時間が少なくなったことが大きな理由とされている。

 9月18日(金)は、例年どおり10時から20時までピットウォーク(日本のようにドライバーがサインなどファンサービスを行うわけではない)が行われ、17時からはおなじみにドライバーパレードが市内で行われることになった。

 9月19日(土)はいよいよレースデー。8時15分からのウォームアップは、例年より短く15分間に。レースはすでに発表されているとおり、14時30分に変更された。レースウイークのタイムスケジュールは下記のとおりだ。

2019年ル・マン24時間 TOYOTA GAZOO Racingのオートグラフセッションの様子

2020 ル・マン24時間レース

暫定版タイムスケジュール

9月12日(土)
18:00     この時間までに各チームは搬入を終え、ガレージ、パドックを設営

9月13日(日)
08:00〜17:30 車検 参加者は書類のチェック(ウエルカムセンター)、車検(サーキット)のため呼び出される

9月14日(月)
80:00〜17:30 車検 参加者は書類のチェック(ウエルカムセンター)、車検(サーキット)のため呼び出される

9月15日(火)
10:00     ドライバー/マーシャルブリーフィング
17:00〜18:30 ピットウォーク/オートグラフセッション

9月16日(水)
13:00〜18:00 フリープラクティス1
20:00〜23:00 フリープラクティス2
23:15〜00:00 予選

9月17日(木)
17:00〜18:00 フリープラクティス3
20:00〜20:30 ハイパーポール
21:00〜00:00 フリープラクティス4

9月18日(金)
10:00〜20:00 ピットウォーク
17:00〜    ドライバーパレード(ル・マン市内)

9月19日(土)
08:15〜08:30 ウォームアップ
12:15〜12:30 ピットレーンオープン
12:35〜13:20 グリッドウォークオープン
13:15〜13:40 グリッドウォーク退出
13:40〜14:21 スタート進行
14:30     第88回ル・マン24時間耐久レース スタート

9月20日(日)
14:30     第88回ル・マン24時間耐久レース フィニッシュ

※時間は現地時間

2019年ル・マン24時間レースで優勝したTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタTS050ハイブリッド

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