各ポジションの「最高のMVP」 MLB公式サイトが特集

日本時間4月13日、メジャーリーグ公式サイトのリチャード・ジャスティスは、MVP受賞者によるオールスター・チームを選出する特集記事を公開した。バリー・ボンズやベーブ・ルース、アルバート・プーホルスといった豪華な名前がズラリと並び、ルー・ゲーリッグやウィリー・メイズが選に漏れるほどの布陣となっている。2001年にMVPと新人王をダブル受賞したイチローも、残念ながら今回のオールスター・チームには選出されなかった。

◆捕手
ジョニー・ベンチ(1970年・レッズ)
158試合 打率.293 45本塁打 148打点 5盗塁 OPS.932
本塁打と打点の二冠に輝き、OPSも自己最高の数字。捕手として130試合に先発出場し、盗塁阻止率48.4%をマークした。

次点:ロイ・キャンパネラ(1953年・ドジャース)
144試合 打率.312 41本塁打 142打点 4盗塁 OPS1.006

◆一塁手
アルバート・プーホルス(2009年・カージナルス)
160試合 打率.327 47本塁打 135打点 16盗塁 OPS1.101
次点のゲーリッグも捨て難いが、44度も敬遠されたなかで抜群の成績を残したプーホルスが選出。時代による投手のレベルの違いも考慮された。

次点:ルー・ゲーリッグ(1927年・ヤンキース)
155試合 打率.373 47本塁打 173打点 10盗塁 OPS1.240

◆二塁手
ロジャース・ホーンスビー(1925年・カージナルス)
138試合 打率.403 39本塁打 143打点 5盗塁 OPS1.245
次点のモーガンも素晴らしい成績だが、ホーンスビーには及ばない。打率4割と三冠王の同時達成はこの年のホーンスビーが最後である。

次点:ジョー・モーガン(1976年・レッズ)
141試合 打率.320 27本塁打 111打点 60盗塁 OPS1.020

◆三塁手
ジョージ・ブレット(1980年・ロイヤルズ)
117試合 打率.390 24本塁打 118打点 15盗塁 OPS1.118
同年受賞者同士の争いとなった三塁は、打率4割に迫ったブレットに軍配。9月19日まで打率4割をキープし、三塁手史上最高打率をマークした。

マイク・シュミット(1980年・フィリーズ)
150試合 打率.286 48本塁打 121打点 12盗塁 OPS1.004

◆遊撃手
アーニー・バンクス(1958年・カブス)
154試合 打率.313 47本塁打 129打点 4盗塁 OPS.980
リプケンJr.とロビン・ヨーントも含めた混戦となったが、本塁打と打点の二冠に輝いたバンクスが選出。OPSも3選手のなかで最高だった。

次点:カル・リプケンJr.(1991年・オリオールズ)
162試合 打率.323 34本塁打 114打点 6盗塁 OPS.940

◆外野手
ベーブ・ルース(1923年・ヤンキース)
152試合 打率.393 41本塁打 130打点 17盗塁 OPS1.309

バリー・ボンズ(2001年・ジャイアンツ)
153試合 打率.328 73本塁打 137打点 13盗塁 OPS1.379

ミッキー・マントル(1956年・ヤンキース)
150試合 打率.353 52本塁打 130打点 10盗塁 OPS1.169

1920年代はMVPを複数回受賞できなかったため、ルースは唯一MVPを受賞した1923年での選出となった。ボンズは7度のMVPのなかから史上最多の73本塁打を放った2001年での選出。マントルは3度のMVPのうち、三冠王に輝いた1956年が選ばれた。次点のメイズも素晴らしい成績だが、3人の「怪物」には及ばなかった。

次点:ウィリー・メイズ(1965年・ジャイアンツ)
157試合 打率.317 52本塁打 112打点 9盗塁 OPS1.043

◆指名打者
ドン・ベイラー(1979年・エンゼルス)
162試合 打率.296 36本塁打 139打点 22盗塁 OPS.901
次点のトーマスはこの年、指名打者として13試合にしか出場しておらず、ベイラーに軍配(ベイラーは65試合)。エドガー・マルティネスとデービッド・オルティスの2人は残念ながらMVPの受賞経験がない。

次点:フランク・トーマス(1994年・ホワイトソックス)
113試合 打率.353 38本塁打 101打点 2盗塁 OPS1.217

◆先発投手
ボブ・ギブソン(1968年・カージナルス)
34試合 22勝9敗 防御率1.12 304回2/3 268奪三振
ファン投票で「史上最高のシーズン」に選ばれたギブソンが順当に選出。次点のジョンソンも飛ばないボールの次代とはいえ、見事な成績を残している。

次点:ウォルター・ジョンソン(1913年・セネタース)
48試合 36勝7敗 防御率1.14 346回 243奪三振

◆救援投手
ウィリー・ヘルナンデス(1984年・タイガース)
80試合 9勝3敗32セーブ 防御率1.92 140回1/3 112奪三振
MVPを受賞した救援投手はデニス・エカーズリーとジム・コンスタンティを含めて4人だけ。80試合に登板して140回1/3を投げたヘルナンデスの力投が評価された。

次点:ロリー・フィンガース(1981年・ブリュワーズ)
47試合 6勝3敗28セーブ 防御率1.04 78回 61奪三振

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