債権者から破産を申し立てられていたサクラ産業(株)が破産開始決定

 サクラ産業(株)(TSR企業コード:290759544、法人番号:3010701003776、品川区西五反田7-22-17、登記上:品川区東中延2-10-7、設立1963(昭和38)年5月)は4月9日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には高田千早弁護士(LM法律事務所、中央区銀座3-13-19)が選任された。
 負債総額は24億4200万円(2018年3月期決算時点)。

 美容室向けにシャンプーやカラー剤、トリートメントなどを販売していた。国内外の人気メーカー品を取りそろえ、業界内で一定の認知度を得ていた。名古屋や静岡など首都圏外にも支店を設け事業を展開し、2007年3月期に売上高約54億円をあげていた。
 しかし、その後は同業他社との競合などにより売上が減少。近年は美容院オーナー向けのマネージメントセミナーや美容師、スタッフ向けの技術講習を行うなどコンサルティング事業にも注力していたものの、厳しい業況が続き、2016年3月期の売上高は約38億3000万円まで落ち込み、約18億円の債務超過に陥っていた。
 関連会社を清算するなどリストラを進めたが支えきれず、債権者に破産を申し立てられ、2020年4月に入り事業を停止していた。

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