鹿児島県初の「新型コロナウイルス」関連倒産、老舗旅館「割烹旅館安藤」経営の(株)安藤が弁護士一任に

 (株)安藤(TSR企業コード:940213460、法人番号:7340001008456、薩摩川内市西向田町10-23、設立1985(昭和60)年12月、資本金1600万円、安藤邦光社長)は3月31日、事業を停止し、事後を坂元直人弁護士(坂元・黒沢法律事務所、鹿児島市泉町2-3、電話099-219-1212)ほかに一任した。
 負債は現在調査中。

 1886(明治19)年創業の老舗旅館「割烹旅館安藤」(客室13室)を経営。法事や結納、接待などに利用できる個室のほか、100名以上が収容可能な大宴会場を備え、会席や鍋料理を提供していた。薩摩川内市の企業を顧客としていたほか、スポーツ合宿など団体客も受け入れ、1996年6月期には売上高約1億8000万円を計上していた。
 しかし、東日本大震災を機に川内原発を有する薩摩川内市の景気が停滞。稼働再開後も県外資本のホテルチェーンとの競合など取り巻く経営環境は厳しく、近年の年間売上高は1億円を割り込む水準にまで低下していた。
 このような中、「新型コロナウイルス」の影響で宿泊・宴会で多数のキャンセルが発生し、今回の事態に至った。

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