北海道10社目「新型コロナウイルス」関連倒産、シューズスクエアやフォレストなどの(株)メルヘンが破産申請

 (株)メルヘン(TSR企業コード:010320245、法人番号:6430001042819、江別市野幌町41、登記上:同市野幌町46-12、設立1965(昭和40)年4月、資本金1000万円、照井康文社長)は4月17日、札幌地裁へ破産を申請した。申請代理人は神戸俊昭弁護士(弁護士法人神戸・万字・福田法律事務所、札幌市中央区南1条西11、電話011-241-7770)。
 負債総額は約3億6000万円。

 靴小売を主体に展開し、郊外の大型スーパーマーケットに「シューズスクエア」や「フォレスト」、「メルヘン」、「オレンジスカッシュ」の屋号で出店。北海道と関東圏の店舗のほか、ネットショップも運営していた。
 2011年からは自社企画の商品もラインナップしたほか出店を加速。ピークの2015年7月期は24店舗を運営し、約9億9400万円の売上高を計上していた。さらに2017年頃からは大手アパレルメーカーやショップのブランドの商品製造にも着手していた。
 しかし、不採算店舗も多く、借入金負担などから苦しい運営が続いていた。不採算店の整理により店舗数は16店舗まで縮小し、2019年7月期の売上高は約7億円まで低下。こうしたなか、「新型コロナウイルス」感染拡大の影響から、商業施設への集客数が低迷して売上が減少、資金繰りが限界に達したことから今回の措置となった。

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