「MLBドリーム・ブラケット」第1ラウンドの注目ポイント

全30球団の「オールタイム・チーム」を含む32チームが優勝を目指すシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」が日本時間4月21日にスタートする。第1ラウンドではランディ・ジョンソン(マリナーズ)対ベーブ・ルース(ヤンキース)、テッド・ウィリアムス(レッドソックス)対ノーラン・ライアン(レンジャーズ)など、時代を超えた夢の対戦が実現。ここでは第1ラウンドの注目ポイントを紹介する。

ルースがキャリアで対戦した最も背が高い投手は6フィート6インチ(約198センチ)の右腕ジム・ウィーバーだった。ジョンソンはキャリアを通して左打者を打率.199、2136打席で25本塁打に封じているが、ルースは6フィート10インチ(約208センチ)の左腕ジョンソンを攻略することができるだろうか。

ナショナルズ対レッズのカードでは、通算808盗塁(成功率84.7%)を誇るティム・レインズと通算盗塁阻止率43.5%を誇るジョニー・ベンチの対戦が実現。現役時代、レインズとベンチが走者と捕手として対戦する機会はなかったが、レインズはベンチから盗塁を決めることができるだろうか。

ニグロリーグ選抜はインディアンスと対戦。メジャー史上有数の速球派投手として知られるボブ・フェラーは、「黒いベーブ・ルース」と呼ばれるなど様々な伝説を残したジョシュ・ギブソンらを擁するニグロリーグ打線と対戦することになる。力と力のぶつかり合いに注目したい。

もう1つの特別チームである25歳以下の現役選手選抜はフィリーズと対戦。通算3000イニング以上の投手で史上3位となる通算与四球率1.65を誇るグローバー・クリーブランド・アレクサンダーは、まだ20歳でありながら球界屈指の選球眼を誇る好打者フアン・ソト(ナショナルズ)と対戦することになる。両者の対戦はどんな結果になるのだろうか。

レッドソックス対レンジャーズのカードでは、ウィリアムス対ライアン、サイ・ヤング対アレックス・ロドリゲスといった夢の対戦が実現する。ライアンは今回の企画でレンジャーズ、エンゼルス、アストロズと3球団の「オールタイム・チーム」に名を連ねており、豪華な対戦が何度も実現することになりそうだ。

ドジャース対パドレスのカードでは、メジャー史上初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソンが史上2位の通算601セーブを誇るトレバー・ホフマンと対戦する機会がありそうだ。ロビンソンは僅差の試合の終盤である「クロース&レイト」の状況で史上最高となる打率.341を記録。ホフマンを相手に勝負強さを発揮するか注目だ。

そして、タイガース対エンゼルスのカードでは、タイ・カッブ対マイク・トラウトという「史上最高の中堅手対決」が実現する。カッブは3度出場したワールドシリーズで通算打率.262に終わっており、トラウトも1度だけ出場したポストシーズンで15打数1安打と不本意なパフォーマンスに終わった。4勝先取制で行われる今回の企画で、実力を発揮してチームを次のラウンドへ導くのはどちらの中堅手だろうか。

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