王貞治の868本塁打、“世界の盗塁王”は規格外… プロ野球不滅の大記録【通算成績・打者編】

歴代最多868本塁打の王貞治氏(左)と1065盗塁の福本豊氏【写真:Getty Images】

王貞治氏は2位の野村克也氏(657本)に200本以上の大差をつける868本塁打

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けプロ野球は開幕が延期となり交流戦も中止となった。これまでプロ野球界では様々な大記録が生まれたが、ここでは先人たちが残した“不滅の大記録”を振り返ってみる(通算成績・打者編)。

 投手では金田正一氏だったが打撃では“世界の王”こと王貞治氏が規格外の成績を残している。打者として残した大記録は以下の通りだ。

○通算成績(※は歴代2位)
868本塁打 ※野村克也・657本塁打
5862塁打 ※野村克也・5315塁打
1967得点 ※福本豊・1656得点
2170打点 ※野村克也・1988打点
2390四球 ※落合博満・1475四球

 高校卒業と同時に巨人に入団しルーキーイヤーの1959年から積み上げた868本塁打。2位の野村克也氏(657本)に200本以上の大差をつけ、プロ22年目の1980年に30本塁打を記録しながら現役を引退。通算2170打点もぶっちぎりで、100打点を20年以上続けなければいけないことを考えると、不可能な記録といっても過言ではない。

 投手、打者を含め最も不可能に近い成績を残したのは福本豊氏だ。

○通算成績
1065盗塁 ※広瀬叔功・596盗塁
115三塁打 ※毒島章一・106三塁打

 1970年から13年連続で盗塁王に輝くなど1065盗塁は一時、世界記録(リッキー・ヘンダーソンが1406盗塁)となり“世界の盗塁王”の異名を誇った。2位は広瀬叔功氏の596盗塁とまさに“ぶっちぎり”といえる。当然のように盗塁失敗数も299でトップ。盗塁成功率は78.1%だった。また、その俊足を生かし115本の三塁打を記録しこれも歴代1位だ。

2000年代にプレーした選手も歴代記録に名を連ねる

 2000年代までプレーし打撃部門の通算成績でトップ立つ選手たちもいる。谷繁元信氏、立浪和義氏、清原和博氏、川相昌弘氏の4選手だ。

○通算成績
谷繁元信
3021試合 ※野村克也・3017試合

立浪和義
487二塁打 ※福本豊・449二塁打

清原和博
196死球 ※竹之内雅史・166四球
1955三振 ※谷繁元信・1838三振

川相昌弘
533犠打 ※平野謙・451犠打

 球界を代表する捕手として活躍した谷繁氏は史上最多の3021試合に出場。ちなみに2位も捕手として長年プレーした野村克也氏の3017試合だ。歴代5位の525本塁打を放ちながら“無冠の帝王”と呼ばれた清原氏、196死球は歴代トップ、1955三振も群を抜いているが、現役でプレーする西武中村が1725三振(歴代3位)と迫っている。犠打は一見、地味な記録に見えるが自己犠牲、スモールベースボールの日本野球として川相氏が残した533犠打は世界記録だ。(Full-Count編集部)

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