高速バス大分・北九州両線 5月6日まで全便運休

 県交通局(長崎市)と長崎自動車(同)は20日、高速バスの長崎-別府・大分線を25日から5月6日まで全便運休すると発表した。同局は同期間、長崎-北九州線も全て運休する。いずれも新型コロナウイルスの感染拡大防止のためと需要低迷を受けた措置。
 長崎-別府・大分線は大分交通(大分市)、大分バス(同)と計5往復10便を共同運行している。4月の利用は県交通局が前年同期比37%、長崎自動車が同42%にとどまっている。
 県交通局は長崎-北九州線を平日5往復10便、土日祝日6往復12便をそれぞれ単独で運行。4月の利用は同31%に落ち込んでいる。同局は「緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大し、人の移動制限が求められたのを踏まえて運休を判断した」としている。
 県交通局は既に、九州産交バス(熊本市)と共同運行する長崎-熊本線を5月6日まで計4往復8便に半減している。宮崎交通(宮崎市)と共同運行する長崎-宮崎線は「代替の公共交通手段がない」などの理由で計2往復4便を維持する方針。


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