元整備士イチオシ! パパ・ママ友に100万円以下で“ドヤれる外車”【ダディ×マミー】

フォルクスワーゲン パサートヴァリアント 2011年モデル

すべての教科で高得点を出す目立たない優等生

フォルクスワーゲン パサートヴァリアント 2011年モデル

フォルクスワーゲン パサートヴァリアントを一言で形容するなら、ズバリ“普通”!(MOTA編集部の某氏に怒られそう…。)

フォルクスワーゲンにはメーカーを代表するゴルフや、日本でも評価の高いポロがあります。

さらには、ポルシェ カイエンの姉妹車であるトゥアレグなど、個性と人気の両方を兼ね備えたビックネームがゴロゴロ存在します。

そんな濃いラインナップの中で、やや存在が薄いとも言えるパサートヴァリアントですが、あえてふつうの王道ど真ん中を突き進んできたからこそ、誰が使っても満足できる、高い平均点を叩き出す優等生なのです。

100万円前後で狙えるのは、2015年式までの先代に当たるモデル。ステーションワゴン形状の広い荷室を持ち、ゴルフバック4つを積み、大人4人でゴルフにだって余裕で行けちゃいます。

ドヤポイント その1:国産車には無い骨太感のある走り

フォルクスワーゲン パサートヴァリアント 2011年モデル

ドイツを代表するメーカーらしく、車種を問わずフォルクスワーゲンの走りは、ギュッとした塊感があり、路上のマンホールや高速道路の継ぎ目といった小さな段差を越えるときに、ボディの軋みを感じることはありません。

その剛性感の高さは、乗れば乗るほど実感でき、長距離ドライブの疲労感を緩和してくれます。

運転は楽しむもの! というパパさんにおすすめ

クルマの運転を楽しむポイントはいくつかありますが、その車種ごとの個性を感じるのも大きな楽しみの一つ。

これまで国産車しか乗ったことがないという方であれば、ドイツ車ならではの剛性感のある走りを間違いなく感じることができます。

ドヤポイント その2:潔ささえ感じる凛とした内装

フォルクスワーゲン パサートヴァリアント 2011年モデル

メッキや木目を多用するよな派手さはないものの、外装同様、直線を基調にした内装は、余白の美を大切にする琳派にも通じるものがあり、日本人的な美意識に近いものを感じます。

あるべきものがあるべきところに配置され、日々の使い勝手も申し分ありません。

家族でのお出掛けが好きなパパ・ママさんにおすすめ!

旅は目的地までの移動時間も楽しむものと言われますが、長時間のクルマ移動で疲れてしまっては、せっかくのお出かけが台無し。

適度な広さと清潔感のある内装に加え、疲労感の少ない剛性感のあるボディを持つパサートヴァリアントなら、長距離ドライブがより楽しくなること間違いなしです。

ドヤポイント その3:1歩先行くダウンサイジングターボエンジン

フォルクスワーゲン パサートヴァリアント 2011年モデル
フォルクスワーゲン パサートヴァリアント 2011年モデル

外車をというと心配になるのが、ハイオクガソリン指定による燃料費の高さ。パサートヴァリアントももちろんハイオク指定ですが、搭載される1.4リッターTSIダウンサイジングターボエンジンのJC08モード燃費は17.6Km/L。

現在主流となっているダウンサイジングをいち早く取り入れたことによって、お財布にも優しいエンジンです。

家族のお財布を預かるママさんにおすすめ!

繰り返しになりますが、やはりクルマを維持していくうえで、走れば走った分だけかかる燃料代は無視できないポイントです。

全長4,785mm、全幅1,820mmという堂々とした存在感のあるボディでありながら、燃費が良いというのは、やりくり上手をこっそりドヤれるポイントなのではないでしょうか。

パサートヴァリアントを買うなら注意してほしいポイント

フォルクスワーゲン パサートヴァリアント 2011年モデル
フォルクスワーゲン パサートヴァリアント 2011年モデル

パサートヴァリアントには、DSGという2つのクラッチを持ったトランスミッションが採用されており、ネット上には「DSGのトラブルに要注意!」という記事を多く見かけることでしょう。

確かに筆者が整備士として働いていたとき、DSGのトラブルで数十万円の修理費が必要になった車両はなかったわけではありません。

DSGは構造が複雑で、なおかつ緻密な制御を必要とするため、結果的に壊れやすいと思われてしまっても仕方がないかもしれませんね。

しかし誤解が無いように付け加えるなら、DSGを搭載したパサートヴァリアントがすべて故障するわけではなく、10万km以上ノートラブルという車両も多く存在します。

ある程度は“運”になってしまう部分は否めませんが、きちんと信頼できる販売店から購入し、腕のある整備工場でメンテナンスを行えば、それほど過度な心配をする必要はありません。

[筆者:増田 真吾]

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