球団史上最高の遊撃手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手に続く第5弾として、各球団の番記者が球団史上最高の遊撃手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代遊撃手のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】カル・リプケンJr.(1981-2001)
2632試合連続出場のメジャー記録保持者。オールスター・ゲーム選出19度。1983年と1991年にMVP受賞。有資格初年度の2007年に得票率98.5%で殿堂入り。
【2位】マーク・ベランジャー(1965-81)
【3位】ミゲル・テハーダ(2004-07,10)
【4位】ルイス・アパリシオ(1963-67)
【5位】J・J・ハーディ(2011-17)

レッドソックス
【1位】ノマー・ガルシアパーラ(1996-2004)
2000年に記録した打率.372は球団史上4位の数字。右打者としては球団史上最高。
【2位】ジョー・クローニン(1936-45)
【3位】ザンダー・ボガーツ(2013-現在)
【4位】ジョニー・ペスキー(1942-52)
【5位】リコ・ペトロセリ(1965-76)

ヤンキース
【1位】デレク・ジーター(1995-2014)
ポストシーズンでレギュラーシーズン1年分に相当する通算158試合に出場して200安打、打率.308、出塁率.374、長打率.465、OPS.838をマーク。
【2位】フィル・リズート(1941-56)
【3位】フランク・クロセッティ(1932-48)
【4位】ディディ・グレゴリアス(2015-19)
【5位】ロジャー・ペッキンポー(1913-21)

レイズ
【1位】フリオ・ルーゴ(2003-06)
在籍4年間で放った550安打は遊撃手で球団史上最多。野手全体でも球団史上9位の数字。
【2位】ジェイソン・バートレット(2008-10)
【3位】ウィリー・アダメス(2018-現在)
【4位】ユネル・エスコバー(2013-14)
【5位】ケビン・ストッカー(1998-2000)

ブルージェイズ
【1位】トニー・フェルナンデス(1983-90,93,98-99,2001)
WAR35.1(FanGraphs版)は野手としてはホゼ・バティースタに次ぐ球団史上2位の数字。
【2位】トロイ・トゥロウィツキー(2015-17)
【3位】マルコ・スクータロ(2008-09)
【4位】アレックス・ゴンザレス(1994-2001)
【5位】ホゼ・レイエス(2013-15)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】ルーク・アプリング(1930-50)
FanGraphs版のWAR72.7とBaseball-Reference版のWAR77.1はともに球団史上最高。ホワイトソックス一筋20年。
【2位】ルイス・アパリシオ(1956-62,68-70)
【3位】アレクセイ・ラミレス(2008-15)
【4位】オジー・ギーエン(1985-97)
【5位】ティム・アンダーソン(2016-現在)

インディアンス
【1位】ルー・ブードロー(1938-50)
1948年に選手兼監督としてチームを現時点で最後のワールドシリーズ制覇へ導きMVPを受賞。
【2位】オマー・ビスケル(1994-2004)
【3位】フランシスコ・リンドーア(2015-現在)
【4位】ジョー・スーウェル(1920-30)
【5位】レイ・チャップマン(1912-20)

タイガース
【1位】アラン・トラメル(1977-96)
タイガースで20年以上プレイした3人のうちの1人。オールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞4度。
【2位】ドニー・ブッシュ(1908-21)
【3位】ハービー・キーン(1952-59)
【4位】ビリー・ローゲル(1930-39)
【5位タイ】カルロス・ギーエン(2004-11)
【5位タイ】ディック・マコーリフ(1960-73)

ロイヤルズ
【1位】フレディ・パテック(1971-79)
オールスター・ゲーム選出3度。在籍9年間で336盗塁を記録して1977年にはリーグ最多の53盗塁。
【2位】アルシデス・エスコバー(2011-18)
【3位】U・L・ワシントン(1977-84)
【4位】グレッグ・ギャグニー(1993-95)
【5位】カート・スティルウェル(1988-91)

ツインズ
【1位】ロイ・スモーリー(1976-82,85-87)
遊撃手では球団史上最多の1148試合に出場。自己最多の24本塁打を放った1979年にオールスター・ゲーム選出。
【2位】ゾイロ・ベルサイエス(1961-67)
【3位】グレッグ・ギャグニー(1983-92)
【4位】ホルヘ・ポランコ(2014-現在)
【5位】クリスチャン・グーズマン(1999-2004)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】カルロス・コレア(2015-現在)
102本塁打、372打点、OPS.845はいずれも遊撃手で球団史上1位の数字。2012年ドラフト全体1位指名選手。
【2位】ディッキー・ソン(1981-87)
【3位】アダム・エバレット(2001-07)
【4位】クレイグ・レイノルズ(1979-89)
【5位】デニス・メンキー(1968-71,74)

エンゼルス
【1位】ジム・フレゴシ(1961-71)
WAR45.9(Baseball-Reference)は野手として球団史上2位、投手を含めても球団史上3位の数字。
【2位】エリック・アイバー(2006-15)
【3位】アンドレルトン・シモンズ(2016-現在)
【4位】ディック・スコフィールド(1983-92,95-96)
【5位】デービッド・エクスタイン(2001-04)

アスレチックス
【1位】バート・キャンパネリス(1964-76)
1972年からのワールドシリーズ3連覇時の正遊撃手。在籍期間に放った1882安打は球団史上最多。
【2位】エディ・ジュースト(1947-54)
【3位】ミゲル・テハーダ(1997-2003)
【4位】マーカス・セミエン(2015-現在)
【5位】ジャック・バリー(1908-15)

マリナーズ
【1位】アレックス・ロドリゲス(1994-2000)
2000年に記録したWAR10.4(Baseball-Reference版)は全ポジションのなかで球団史上最高の数字。
【2位】オマー・ビスケル(1989-93)
【3位】ジーン・セグーラ(2017-18)
【4位】カルロス・ギーエン(1998-2003)
【5位】ブレンダン・ライアン(2011-13)

レンジャーズ
【1位】マイケル・ヤング(2000-12)
オールスター・ゲーム選出7度。チームMVPには5度選出。背番号「10」は永久欠番に。
【2位】エルビス・アンドルース(2009-現在)
【3位】トビー・ハラー(1969,71-78,85-86)
【4位】アレックス・ロドリゲス(2001-03)
【5位】スコット・フレッチャー(1986-89)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】ジョニー・ローガン(1951-60)
Baseball-Reference版のWARで5.0以上を記録した遊撃手は球団史上唯一。1955年に6.0、1956年に5.5を記録。
【2位】ラビット・マランビル(1912-20,29-35)
【3位】ラファエル・ファーカル(2000-05)
【4位】アンドレルトン・シモンズ(2012-15)
【5位】ジェフ・ブラウザー(1987-97)

マーリンズ
【1位】ハンリー・ラミレス(2006-12)
2006年新人王、オールスター・ゲーム選出3度、2009年首位打者、シルバースラッガー賞2度。
【2位】アレックス・ゴンザレス(1998-2005)
【3位】エドガー・レンテリア(1996-98)
【4位】ミゲル・ロハス(2015-現在)
【5位】アデイニー・エチャバリア(2013-17)

メッツ
【1位】ホゼ・レイエス(2003-11,16-18)
113三塁打と408盗塁は球団史上最多の数字。オールスター・ゲーム選出4度、2011年首位打者。
【2位】バド・ハレルソン(1965-77)
【3位】レイ・オルドニェス(1996-2002)
【4位】アメッド・ロサリオ(2017-現在)
【5位】アズドゥルバル・カブレラ(2016-18)

フィリーズ
【1位】ジミー・ロリンズ(2000-14)
球団史上最多の2306安打。2007年に打率.296、30本塁打、94打点、41盗塁、OPS.875の好成績でMVP受賞。
【2位】ラリー・ボーワ(1970-81)
【3位】グラニー・ハムナー(1944-59)
【4位】デーブ・バンクロフト(1915-20)
【5位】ミッキー・ドゥーリン(1905-13)

ナショナルズ
【1位】トレイ・ターナー(2015-現在)
メジャー史上26人目となる2度のサイクル安打を達成。打率.291、159盗塁、OPS.815は遊撃手で球団史上1位の数字。
【2位】イアン・デズモンド(2009-15)
【3位】オーランド・カブレラ(1997-2004)
【4位】ウィル・コルデロ(1992-95,2002-03,05)
【5位】ヒュービー・ブルックス(1985-89)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】アーニー・バンクス(1953-71)
1958年からナ・リーグ初の2年連続MVP受賞。2年以上連続でMVPを受賞した選手はメジャー史上13人だけ。
【2位】ジョー・ティンカー(1902-12,16)
【3位】ドン・ケッシンジャー(1964-75)
【4位】ハビアー・バイエズ(2014-現在)
【5位】ショーン・ダンストン(1985-95,97)

レッズ
【1位】バリー・ラーキン(1986-2004)
1995年MVP、オールスター・ゲーム選出12度。有資格3年目の2012年に得票率86.4%でアメリカ野球殿堂入り。
【2位】デービー・コンセプシオン(1970-88)
【3位】ロイ・マクミラン(1951-60)
【4位】レオ・カルデナス(1960-68)
【5位】ザック・コザート(2011-17)

ブリュワーズ
【1位】ロビン・ヨーント(1974-92)
出場試合数、得点、安打、長打、打点、四球の各部門で球団記録を保持。通算3142安打、MVP受賞2度。
【2位】ホゼ・バレンティン(1992-99)
【3位】J・J・ハーディ(2005-09)
【4位】ビル・ホール(2002-09)
【5位】マーク・ロレッタ(1995-2002)

パイレーツ
【1位】ホーナス・ワグナー(1900-17)
タイ・カッブ、ベーブ・ルース、クリスティ・マシューソン、ウォルター・ジョンソンとともに1936年の第1回殿堂入り投票で選出。
【2位】アーキー・ボーン(1932-41)
【3位】ジェイ・ベル(1989-96)
【4位】ディック・グロート(1952,55-62)
【5位】ジーン・アリー(1963-73)

カージナルス
【1位】オジー・スミス(1982-96)
在籍15年でオールスター・ゲーム選出14度、ゴールドグラブ賞11度。シルバースラッガー賞も1度だけ受賞。
【2位】マーティ・マリオン(1940-50)
【3位】エドガー・レンテリア(1999-2004)
【4位】ギャリー・テンプルトン(1976-81)
【5位】ディック・グロート(1963-65)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】スティーブン・ドリュー(2006-12)
球団史上最多の52三塁打。2008年に打率.291、21本塁打、OPS.836の好成績をマーク。
【2位】ニック・アーメッド(2014-現在)
【3位】クレイグ・カウンセル(2000-03,05-06)
【4位】トニー・ウォマック(1999-2003)
【5位】クリス・オーウィングス(2013-18)

ロッキーズ
【1位】トロイ・トゥロウィツキー(2006-15)
シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を各2度、オールスター・ゲーム選出5度。
【2位】トレバー・ストーリー(2016-現在)
【3位】ウォルト・ワイス(1994-97)
【4位】ネイフィ・ペレス(1996-2001)
【5位】フアン・ウリーベ(2001-03)

ドジャース
【1位】ピー・ウィー・リース
1942年から1954年まで兵役についた3年間を除いて10年連続オールスター・ゲーム選出。1984年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】モーリー・ウィルス(1959-66,69-72)
【3位】ビル・ラッセル(1969-86)
【4位】コリー・シーガー(2015-現在)
【5位】ラファエル・ファーカル(2006-11)

パドレス
【1位】カリル・グリーン(2003-08)
84本塁打は遊撃手では球団史上最多で次点の選手の2倍以上。遊撃手による球団史上7度のシーズン2ケタ本塁打のうち5度を記録。
【2位】オジー・スミス(1978-81)
【3位】ギャリー・テンプルトン(1982-91)
【4位】トニー・フェルナンデス(1991-92)
【5位】フェルナンド・タティスJr.(2019-現在)

ジャイアンツ
【1位】トラビス・ジャクソン(1922-36)
ジャイアンツ一筋15年で通算1768安打を記録。1982年にベテランズ委員会の選考でアメリカ野球殿堂入り。
【2位】ジョージ・デービス(1893-1901,03)
【3位】ブランドン・クロフォード(2011-現在)
【4位】アート・フレッチャー(1909-20)
【5位】リッチ・オリーリア(1995-2003,07-09)

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