新型コロナウイルス関連、送迎バス運行の大東観光交通(株)が続く業績不振に代表死去 コロナの追い打ちで破産申請

 大東観光交通(株)(TSR企業コード:360289967、法人番号:1021001012948、相模原市中央区光が丘3-27-9、設立1948(昭和23)年1月、資本金2000万円、小出宗一社長)は4月22日、横浜地裁に破産を申請した。申請代理人は阿部康広弁護士(川上綜合法律事務所、横浜市西区高島2-11-2、電話045-453-5090)ほか1名。
 負債総額は約2億円。

 送迎バスの運行など展開。ピーク時にはバス22台を擁し、1998年3月期には売上高約4億1000万円を計上していた。しかし、その後は同業者との競争激化や旅行1回あたりの単価下落などで業績は下降線をたどり、車両も12台まで減少。2019年3月期には売上高が約1億2500万円まで落ち込むなど、業績不振に歯止めが掛からず、多額の負債を抱えていた。
 2020年3月に小出社長が死去したことに加え、新型コロナウイルス感染拡大で先々の受注がキャンセルとなり、先行きの見通しも立たず、事業継続を断念した。

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