インディカーiRacingチャレンジ第5戦はゲスト参戦のランド・ノリスがデビューウイン!

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 新型コロナウイルスの影響で開幕できていないNTTインディカー・シリーズがファン向けに開催しているバーチャルレース、インディカーiRacingチャレンジ第5戦『オートネーション・インディカーチャレンジ』は4月25日、サーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に行われ、このレースにゲスト参戦したF1ドライバーのランド・ノリス(アロー・マクラーレン)が優勝を飾った。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は30位となった。

 ドライビングシミュレーターの『iRacing』を使い、ファンにレースをみせようとインディカーが開催している『インディカーiRacingチャレンジ』の第5戦。今回も33台と多くのエントリーが集まったが、話題はなんと言っても現役F1ドライバーで、シミュレーター経験も多いノリスの参戦だ。

 迎えた予選では、いきなりそのノリスがポールポジションを奪う。2番手にはウィル・パワー(ベライゾン・チーム・ペンスキー)が続き、3番手にはフェリックス・ローゼンクビスト(NTTデータ・チップ・ガナッシ・レーシング)が、4番手にはスコット・マクラフラン(シェルVパワー・チーム・ペンスキー)が続いた。

 バーチャルとはいえ初めてのインディカー、さらにローリングスタートとなったノリスだが、好スタートを決めると6周目にはパワーに対して2.5秒のリードを築く。ノリスは11周目にピットストップを行い2ストップ作戦を行っていくが、パワー、ローゼンクビスト、さらにスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、サンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・バッサー-サリバン)らは燃料とタイヤをセーブし、1ストップ作戦を採った。

 12周目、フルコースコーションが導入され、15周目にリスタートが切られるが、ピットストップを行い6番手につけていたノリスは、1ストップ組で5番手につけていたディクソン、4番手につけていたフェルッチもパス。しかし、16周目に入ろうかというところでノリスは単独スピン。クラッシュはしなかったが、13番手まで順位を落としてしまった。

「本当にイライラしたよ」というノリスはそこから猛烈な追い上げを始める。一方1ストップ組首位のパワーはピットストップ後、まさかの2回連続スピンを喫し、大きくタイムを失った。これでトップにはスーパーフォーミュラ参戦経験をもつパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレン)が浮上。アレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウ)が続いた。

 ハイペースで追い上げるノリスは、21周目には2番手に浮上し、残り9周でピットイン。残り6周でオワードが、5周でパロウがピットインし、各車がルーティンのピットストップを終えると、トップに立っていたのは1ストップのローゼンクビスト。ただ、この背後には2ストップのノリスが急接近。なんとかトップを守りたかったローゼンクビストだが、残り4周というところでスピンを喫してしまい、ノリス、ピットストップ後3番手に復帰していたオワードがローゼンクビストをかわした。

 ノリスはそのままハイペースを保ったままチェッカーを受け、インディカーiRacingチャレンジ初挑戦でいきなりのデビューウインを飾ってみせた。2位はオワード、3位はローゼンクビストという結果に。マクラフラン、フェルッチ、パワーというトップ6となった。

「簡単なレースじゃなかったよ。特に自分のスピンのせいでもあるんだけどね」と優勝を飾ったノリスは語った。

「タフなレースだったし、最後はニュータイヤのパト(オワード)が追ってきていたからね。リードできると思わなかったけれど、エンジニアがずっとプッシュするように言ってくれだんだ」

 インディカーiRacingチャレンジ参戦2戦目となった佐藤琢磨は、予選では16番手につけたものの決勝は苦戦し30位。SNSに「もっとシミュレーターレースのことを学ばないと!」と投稿し悔しがった。

 シリーズはいよいよ5月2日が最終戦となるが、舞台はインディアナポリス・モータースピードウェイのオーバルを使った175マイルのレースに決まった。

2位となったパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレン)
3位となったフェリックス・ローゼンクビスト(NTTデータ・チップ・ガナッシ・レーシング)
ウィル・パワー(ベライゾン・チーム・ペンスキー)
レース後、オンラインでインタビューに応えるランド・ノリス