アーセナル、ここ30年の「最強ストライカー」TOP5

イギリスで最も古いクラブの一つであるアーセナル。世界で最も大きなファンベースを持っている存在でもあり、アーセン・ヴェンゲル監督の下で魅力的なサッカーを繰り広げた。

最近ではその立場は悪化しているかもしれないが、それでもこの30年を見れば世界でも屈指のサッカークラブであることは間違いない。

今回は『Sportskeeda』から「1990年以降にアーセナルでプレーしたストライカーのTOP5」を紹介する。

5位:オリヴィエ・ジルー

もしかしたら「点取り屋」という意味でのストライカーランキングでは5位にも入らないかもしれない。アーセナルのサポーターが頻繁に名前を出すようなレジェンドではないが、彼ほどクラブに忠実だったFWもあまりいない。

253試合の出場で105ゴールを記録。そのうちプレミアリーグでは73ゴールだ。前線での潰れ役やポストワークをこなしながらの数字であり、サブの立場でも貴重な役割を担った。その強さと仲間との優れた連携で、長年に渡ってチームに貢献した。

2018年1月にライバルのチェルシーへと移籍したとき、彼はいくらかのサポーターに怒りを向けられたが、それでも彼は後ろ足で砂をかけるようなことはしていない。もっと評価されるべきストライカーである。

4位:デニス・ベルカンプ

2003-04シーズンにアーセナルが達成した伝説の無敗優勝。そのメンバーは「インビンシブルズ」と呼ばれており、その中で重要な役割を果たしたのがデニス・ベルカンプであった。

アーセナルの歴代得点数では11位であるが、ボールを持てば常に特別なことができ、ヴェンゲル監督から非常に信頼されていた。423試合の出場で120ゴール。プレミアリーグで87、チャンピオンズリーグで7、FAカップで9、リーグカップで2だった。

2006年に現役を引退した後は古巣アヤックスの各年代で指導を行っていたが、2018年に退任。現在はアルメレ・シティのU-21で育成に携わっている。

3位:ロビン・ファン・ペルシー

アーセナルの歴代得点者ランキングでは8位となるが、そのスコアレートは2試合に1ゴール。278試合に出場して132得点という優れた記録を持っており、2004年から2012年まで長くチームに所属してきた。

その後所属したマンチェスター・ユナイテッドやオランダ代表での実績も考えれば、世界でも屈指の点取り屋の一人だった。フェイエノールトではウイングだったが、アーセナルでストライカーにコンバートされ、アーセン・ヴェンゲル監督の下で信頼を獲得。スコアラーとしての名声を高めていった。

プレミアリーグでは96ゴール、FAカップで10ゴール、リーグカップで6ゴール。またチャンピオンズリーグで18ゴールと高い得点率を誇っている。

2位:イアン・ライト

そのファン・ペルシーを超える得点率を誇る伝説的なストライカーがイアン・ライトだ。彼はアーセナルで288試合しか出場していないにもかかわらず、クラブの歴代得点数2位となる185ゴールを記録している。

ウェストハムやクリスタル・パレスなどロンドンの他のクラブでもプレーしたが、アーセナルでの実績は驚異的だった。プレミアリーグで128ゴール、FAカップで12ゴール、リーグカップで29ゴールを決めている。

ボールを足元に受けても、あるいはパスをもらうために走っても、彼のプレーは本当に優れていた。今は解説者としてメディアで活躍している。

1位:ティエリ・アンリ

アーセナルの歴史上最高のストライカーといえば、100人中100人がティエリ・アンリだと答えるだろう。377試合に出場して228ゴールを決めたというデータのみならず、そのチームのサッカー自体に革命を起こした人物だからだ。

アーセン・ヴェンゲル監督が施行したモダンサッカーの『矢』となって、プレミアリーグで178ゴール、チャンピオンズリーグで35ゴールをゲット。2003-04シーズンには無敗優勝の要となった。長年ルート・ファン・ニステルローイと熾烈な得点王争いを繰り広げ、ファンを楽しませた。

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非常に多才なストライカーであり、サイドに開いてからゴールを狙いに行くプレーは時代を先取りしたものだったし、それを実現できる高い技術力を備えていた。今、アーセナルのファンは「オーバメヤングがアンリ二世になってほしい」と願っているはずだ。

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