球団史上最高の左翼手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手に続く第6弾として、各球団の番記者が球団史上最高の左翼手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代左翼手のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】ブレイディ・アンダーソン(1988-2001)
球団史上最多の307盗塁。本塁打と盗塁の両部門で球団歴代トップ10に入っている唯一の選手。1992~95年に左翼のレギュラーを務めた。
【2位】ドン・ビュフォード(1968-72)
【3位】B・J・サーホフ(1996-2000,03-05)
【4位】ボブ・ニーマン(1956-59)
【5位】ゲーリー・レネキー(1975-85)とジョン・ローウェンスタイン(1979-85)のプラトーン

レッドソックス
【1位】テッド・ウィリアムス(1939-42,46-60)
WAR121.9(FanGraphs版)はベーブ・ルースに次ぐアメリカン・リーグ史上2位の大記録。最後の4割打者。
【2位】カール・ヤストレムスキー(1961-83)
【3位】ジム・ライス(1974-89)
【4位】マニー・ラミレス(2001-08)
【5位】マイク・グリーンウェル(1985-96)

ヤンキース
【1位】チャーリー・ケラー(1939-49,52)
ハイレベルな選球眼を武器に在籍11年で出塁率.410、OPS.928を記録。オールスター・ゲーム選出5度、ワールドシリーズ制覇3度。
【2位】ボブ・ミューゼル(1920-29)
【3位】ロン・ホワイト(1965-79)
【4位】松井秀喜(2003-09)
【5位】ブレット・ガードナー(2008-現在)

レイズ
【1位】カール・クロフォード(2002-10)
オールスター・ゲーム選出4度は球団史上最多。1480安打、打率.296、409盗塁、105三塁打はいずれも球団記録。
【2位】マット・ジョイス(2009-14)
【3位】トミー・ファム(2018-19)
【4位】グレッグ・ボーン(2000-02)
【5位】コリー・ディッカーソン(2016-17)

ブルージェイズ
【1位】ジョージ・ベル(1981,83-90)
1987年に打率.308、47本塁打、134打点、OPS.957の好成績をマークして球団史上初のMVP受賞。
【2位】シャノン・スチュワート(1995-2003,08)
【3位】フランク・カタラノット(2003-06)
【4位】リード・ジョンソン(2003-07)
【5位】キャンディ・マルドナード(1991-92,95)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】ミニー・ミニョソ(1951-57,60-61,64,76,80)
球団史上初の黒人選手。WARはFanGraphs版(41.8)、Baseball-Reference版(41.4)ともに左翼手では球団史上1位。
【2位】シューレス・ジョー・ジャクソン(1915-20)
【3位】カルロス・リー(1999-2004)
【4位】ティム・レインズ(1991-95)
【5位】アルバート・ベル(1997-98)

インディアンス
【1位】アルバート・ベル(1989-96)
1995年に史上唯一となる50二塁打&50本塁打を達成。WAR27.4(Baseball-Reference版)は左翼手では球団史上1位。
【2位】マイケル・ブラントリー(2009-18)
【3位】チャーリー・ジェイミーソン(1919-32)
【4位】ジェフ・ヒース(1936-45)
【5位】デール・ミッチェル(1946-56)

タイガース
【1位】ウィリー・ホートン(1963-77)
オールスター・ゲーム選出4度。世界一に輝いた1968年にチーム1位の打率.285、36本塁打、OPS.895を記録。
【2位】ボビー・ビーチ(1912-23)
【3位】ヘイニー・マヌーシュ(1923-27)
【4位】ロッキー・コラビト(1960-63)
【5位】トニー・フィリップス(1990-94)

ロイヤルズ
【1位】アレックス・ゴードン(2007-現在)
オールスター・ゲーム選出3度、ゴールドグラブ賞7度。2014年にはプラチナグラブ賞も受賞。
【2位】ボー・ジャクソン(1986-90)
【3位】ルー・ピネラ(1969-73)
【4位】ジム・アイゼンライク(1987-92)
【5位】マーク・クイン(1999-2002)

ツインズ
【1位】シェーン・マック(1990-94)
在籍5年間で打率.309、出塁率.375、OPS.854を記録。1991年にはレギュラーとしてワールドシリーズ制覇に貢献。
【2位】ラリー・ハイスル(1973-77)
【3位】ジャック・ジョーンズ(1999-2005)
【4位】エディ・ロサリオ(2015-現在)
【5位】マーティ・コルドバ(1995-99)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】ランス・バークマン(1999-2010)
OPS.959はモイゼス・アルーに次ぐ球団史上2位の数字。2002年に打点王。オールスター・ゲーム選出4度。
【2位】ホゼ・クルーズ(1975-87)
【3位】カルロス・リー(2007-12)
【4位】モイゼス・アルー(1998,2000-01)
【5位】ルイス・ゴンザレス(1990-95,97)

エンゼルス
【1位】ギャレット・アンダーソン(1994-2008)
2368安打、489二塁打、1292打点、1024得点などの各部門で球団記録を保持。エンゼルスで2000安打以上を記録した唯一の選手。
【2位】ブライアン・ダウニング(1978-90)
【3位】リック・ライカート(1964-70)
【4位】レオン・ワグナー(1961-63)
【5位】フアン・リベラ(2005-10)

アスレチックス
【1位】リッキー・ヘンダーソン(1979-84,89-93,94-95,98)
WAR72.7(Baseball-Reference版)は野手では球団史上1位。1982年の130盗塁を筆頭に3度のシーズン100盗塁を含む867盗塁を記録。
【2位】アル・シモンズ(1924-32,40-41,44)
【3位】ボブ・ジョンソン(1933-42)
【4位】ジョー・ルディ(1967-76,82)
【5位】ヨエニス・セスペデス(2012-14)

マリナーズ
【1位】ラウル・イバニェス(1996-2000,04-08,13)
出場試合、安打、本塁打、打点、得点の各部門で球団史上トップ10にランクイン。2006年に自己最多の123打点。
【2位】フィル・ブラッドリー(1983-87)
【3位】ランディ・ウィン(2003-05)
【4位】トム・パチョレック(1978-81)
【5位】スタン・ハビアー(2000-01)

レンジャーズ
【1位】ラスティ・グリーア(1994-2002)
300試合以上出場した選手のなかで打率.305は球団史上5位、出塁率.387は同4位、OPS.865は同8位の数字。
【2位】フランク・ハワード(1965-72)
【3位】アル・オリバー(1978-81)
【4位】デービッド・マーフィー(2007-13)
【5位】ピート・インカビリア(1986-90)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】リコ・カーティ(1963-72)
WARはFanGraphs版(25.1)、Baseball-Reference版(23.2)ともに左翼手では球団史上1位。1970年に.366の高打率で首位打者。
【2位】シド・ゴードン(1950-53)
【3位】ロン・ガント(1987-93)
【4位】ライアン・クレスコ(1992-99)
【5位】ロニー・スミス(1988-92)

マーリンズ
【1位】クリフ・フロイド(1997-2002)
打率.317、31本塁打、103打点、18盗塁、OPS.968の好成績をマークした2001年にオールスター・ゲーム選出。
【2位】マーセル・オズーナ(2013-17)
【3位】ジョシュ・ウィリンガム(2004-08)
【4位】クリス・コグラン(2009-13)
【5位】ローガン・モリソン(2010-13)

メッツ
【1位】クレオン・ジョーンズ(1963-75)
「ミラクル・メッツ」の1969年に世界一決定のウイニングボールを捕球。この年は自己ベストの打率.340、OPS.904を記録。
【2位】ケビン・マクレイノルズ(1987-91,94)
【3位】ヨエニス・セスペデス(2015-現在)
【4位】デーブ・キングマン(1975-77,81-83)
【5位】バーナード・ギルキー(1996-98)

フィリーズ
【1位】シェリー・マギー(1904-14)
1910年にいずれもリーグ1位の打率.331、123打点、出塁率.445、長打率.507、OPS.952を記録。1907年と1914年にも打点王。
【2位】デル・エニス(1946-56)
【3位】グレッグ・ルジンスキー(1970-80)
【4位】パット・バール(2000-08)
【5位】ゲーリー・マシューズ(1981-83)

ナショナルズ
【1位】ティム・レインズ(1979-90)
635盗塁などの各部門で球団記録を保持。WAR49.2(Baseball-Reference版)はゲーリー・カーターに次ぐ球団史上2位の数字。
【2位】モイゼス・アルー(1990-96)
【3位】フアン・ソト(2018-現在)
【4位】ウォーレン・クロマティ(1974,76-83)
【5位】アルフォンゾ・ソリアーノ(2006)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】ビリー・ウィリアムス(1959-74)
4262塁打はアーニー・バンクスに次ぐ球団史上2位の数字。1972年に打率.333、37本塁打、122打点、OPS1.005の好成績で首位打者。
【2位】リグス・スティーブンソン(1926-34)
【3位】アルフォンゾ・ソリアーノ(2007-13)
【4位】ハンク・サウアー(1949-55)
【5位】ジミー・シェッカード(1906-12)

レッズ
【1位】ジョージ・フォスター(1971-81)
1977年に球団史上最多の52本塁打。この年から2年連続本塁打王、前年から3年連続打点王。1975年からのワールドシリーズ2連覇に貢献。
【2位】アダム・ダン(2001-08)
【3位】ボブ・ベッシャー(1908-13)
【4位】カル・ダニエルズ(1986-89)
【5位】パット・ダンカン(1919-24)

ブリュワーズ
【1位】ライアン・ブラウン(2007-現在)
2007年に新人王、2011年にMVPを受賞。344本塁打は球団史上最多。2011年から2年連続で「30-30」を達成。
【2位】ベン・オグリビー(1978-86)
【3位】ジェフ・ジェンキンス(1998-2007)
【4位】グレッグ・ボーン(1989-96)
【5位】ジョン・ブリッグス(1971-75)

パイレーツ
【1位】ラルフ・カイナー(1946-53)
史上唯一の7年連続本塁打王に輝いた殿堂入りスラッガー。1949年に自己ベストの54本塁打、127打点、OPS1.089を記録。
【2位】バリー・ボンズ(1986-92)
【3位】フレッド・クラーク(1900-11,13-15)
【4位】ブライアン・ジャイルズ(1999-2003)
【5位】スターリング・マーテイ(2012-19)

カージナルス
【1位】ルー・ブロック(1964-79)
1966年から4年連続盗塁王。1971年から再び4年連続盗塁王に輝いて1974年にはシーズン118盗塁をマーク。
【2位】ジョー・メドウィック(1932-40,47-48)
【3位】マット・ホリデイ(2009-16)
【4位】チック・ヘイフィー(1924-31)
【5位】ビンス・コールマン(1985-90)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】ルイス・ゴンザレス(1999-2006)
WAR30.0(Baseball-Reference版)は野手ではポール・ゴールドシュミットに次ぐ球団史上2位の数字。
【2位】デービッド・ペラルタ(2014-現在)
【3位】エンダー・インシアーテ(2014-15)
【4位】エリック・バーンズ(2006-09)
【5位】デービッド・デルーチ(1998-2003)

ロッキーズ
【1位】マット・ホリデイ(2004-08,18)
2007年に史上6人目の打率.335、35本塁打、130打点、200安打、50二塁打をクリア。打率.340と137打点で二冠王。
【2位】ダンテ・ビシェット(1993-99)
【3位】ジェイ・ペイトン(2002-03,10)
【4位】コリー・ディッカーソン(2013-15)
【5位】セス・スミス(2007-11)

ドジャース
【1位】ザック・ウィート(1909-26)
1918年に打率.335で首位打者。在籍18年間で2804安打を放って1959年にベテランズ委員会の選考によりアメリカ野球殿堂入り。
【2位】ダスティ・ベイカー(1976-83)
【3位】トミー・デービス(1959-66)
【4位】ゲーリー・シェフィールド(1998-2001)
【5位】ジミー・シェッカード(1897-98,1900-05)

パドレス
【1位】ジーン・リチャーズ(1977-83)
1980年に61盗塁をマークするなど在籍7年間で247盗塁を記録。WAR19.0(Baseball-Reference版)は左翼手では球団史上1位。
【2位】グレッグ・ボーン(1996-98)
【3位】カルメロ・マルティネス(1984-89)
【4位】リッキー・ヘンダーソン(1996-97,2001)
【5位】フィル・プランティアー(1993-95,97)

ジャイアンツ
【1位】バリー・ボンズ(1993-2007)
2001年に史上最多の73本塁打。2004年には120回も敬遠されて出塁率.609をマーク。ジャイアンツ時代だけでMVP5度受賞(通算7度)。
【2位】ジョージ・バーンズ(1911-21)
【3位】モンテ・アービン(1949-55)
【4位】ケビン・ミッチェル(1987-91)
【5位】ジム・オルーク(1885-89,91-92,1904)

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